かがやき+1 平成26年 10月
2014年10月29日

色々な人とのつながりの中で



長谷幼稚園では、異年齢のクラスを基本としているので、同じクラスの中に、年齢やペースの異なる仲間が一緒に生活しています。だからでしょうか、1人の子の友だちと関わる姿を見ていると、色々なその子と出会えるなぁと感じます。

Aくんは、いつも、クラスのみんなを笑わせて、楽しい気持ちにさせてくれます。冗談だったり、変な顔だったり、他の誰にも思いつかないような面白いアイディアだったり。Aくんが「おもしろそう!やりたい!」と思ったことは、他の子にとっても魅力的で、Aくんのリードの元、遊びが広がっていくことがたくさんあります。

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気心の知れた、数人の仲間たちといる時、Aくんは、その仲間たちと、あうんの呼吸で通じ合っているのだなと感じます。互いに求め合って、思いを出し合いながら、気持ちを合わせ、大人を頼らずに、自分たちでどんどん遊びを広げていきます。
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自分よりも小さい子や、自分で自分のことをするのに時間のかかる子といる時、Aくんは、その子の手を引いたり、「てつだおうか?」と声をかけたり、自分のペースではなく、その子のペースや気持ちに合わせ、関わっていきます。
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他にも、Bくんといる時、Cちゃんといる時、保育者といる時、Aくんはまた、違う表情を見せています。家庭の中では末っ子として、かわいい存在でもある、Aくんです。

たくさんの人がいる幼稚園の生活の中で、相手との関係や場面によって、色々なその子に会えるのって、とても面白いなぁと思います。そして、子ども自身にとっても、様々な人とのつながりの中で、色んな自分を発揮できる、というのは、とても素敵なことだなと思います。

家庭での生活、幼稚園での生活、と、子どもたちの生活はつながり、また、時と共に、幼稚園、小学校、中学校、と、子どもたちの生活の場は変わっていきます。その時、その時で、様々な人と出会うと思いますが、その新たな出会いは、同時に、新たな自分との出会いでもあるのだと思います。

これからも、子どもたちには、人とのつながりの中で、大いに、色んな自分を発揮しながら、大きくなっていってほしいなと思います。