この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
長谷幼稚園では降園前に30分ほどクラスで歌や手遊びなどをして過ごしています。
毎日クラスを越えいろいろなところで思い思いに遊んでいる子どもたち。一日、皆がどんなことをして過ごしたのかな?今日こんなことが楽しかった!!など、クラス皆で話したり歌や手遊びなどをしたりしてゆったり過ごせる時間になるといいなと願っています。
一学期が始まったばかりの頃は歌や手遊びを保育者から提案することが多かったのですが、一学期も終わりになるにつれて、「今日は〇〇歌いたい!」と言ったり、誰からともなく、手遊びが始まったり、隣のクラスの歌が聞こえてくると思わず一緒に歌いだしたり...。子どもたちから「こんなふうに過ごしたい!」という思いが自然に出てくるようになりました。
遊びの中で「今日おはなしを作ったから皆に読んであげたい!」「今日楽器を作ったから皆に聞かせてあげたい!」という気持ちの子もいます。
ある日、ずっと前に作ったおはなしをクラスの皆に聞かせたい!という気持ちの女の子二人が帰りの時間におはなしをしました。「おだいりさまとおひなさまがいました。そこには虹がありました。」ここまで話すと「あれ?わすれちゃったー」と二人の女の子。保育者が「虹ってことは空の上ってことかな〜?」と話していると、見ていた子達が「じゃあ、虹すべってくるってこと?!」「上から見てるかも!おーい!」と皆で上を見て手を振り始めました。みんなで「おだいりさまとおひなさま見ててくれているかな〜」と話しているとおはなししていた女の子が「ひゅーん!虹からすべって〇〇くみにあそびにきましたー!!」とどんどんおはなしのイメージが拡がります。これには皆大喜び!最後は「ばいばーい!またあそぼうね!」と上を見ながら手を振りました。こうして、初めは二人の女の子が作ったはなしを気づけばクラス皆で作って楽しんでいました。
また、誕生日の子がいる日は皆でまるくなってケーキを作ったり、その子の好きな歌を歌ったり、絵本を読むときに「今日誕生日の子に選ばせてあげよう」と優しい言葉をかけたりする姿もあります。
帰りの時間も子どもたちの「こう過ごしたい!」の気持ちを受け止め、その思いを大切に過ごしていきたいと思っています。そうする中で「今日も幼稚園たのしかった〜」と感じたり「クラス皆で過ごして楽しい!」という気持ちも感じたりしてほしいなと思っています。