かがやき+1 平成22年度2月
2011年2月27日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『楽しかった生活から生まれていくもの』

です。

長谷幼稚園で、様々なものに出会い、たくさん遊び、仲間と一緒に過ごしてきた子どもたち。 今年度の生活も少しずつ終わりに近づいているなか、クラスの仲間たちと、これまでの生活を振り返りながら過ごしています。 「箱で作るの、楽しかった!」、「お弁当も大好き!」、「海や山に散歩に行ったね。」 子どもたちから、次々と出てくる楽しかったこと。一人ひとりが、楽しさや満足感を感じてきた日々があり、それぞれに経験してきたことや、思い返すなかでイメージするものを持ちながら、同時に、「楽しかったね」という思いで仲間と心が響き合っていきます。 「前にやった、宝探しのゲームしよう!」、「また、みんなで音楽会したい。」と、みんなで楽しんだことを、またやりたいという気持ちになっていて、自分たちで考えて遊んだこと、イメージした世界が、子どもたちの心に残っていることを感じます。 あるクラスでは、「前は、楽器を作ってコンサートしたよね。」「今度は、お祭りのコンサートにしようよ!」、「おみこしも作りたい!」と、新たに歌や踊りを考えたり、とんかちと木材やダンボールでおみこしを作ったり、お弁当の手遊びを歌っているうちに、「手が伸びて、宇宙まで届いちゃった!」と、面白いイメージが生まれたり。色々な遊びや素材から、様々なものを創り出してきた子どもたちは、これまでの楽しかったことからも、さらに楽しさや世界を拡げています。 「トンカチが楽しかった。」「○○ちゃん、いっぱい打ってたもんね!」、「ぼくは、えのぐが楽しかった。」、「○○くんがえのぐ好きなの、知ってるよー!」と、その子のことを思って言葉や気持ちを返していく姿からは、共に過ごしてきたなかで仲間のことを感じ、一人ひとりのことを知って、心を通わせてきたことを感じます。また、他のクラスが考えた歌やお話を見た後に、自分たちも口ずさんで歌っていたり、お話のイメージを受けてなりきって遊んでいたりと、色々な仲間との間でイメージや楽しさが伝わっていく姿も素敵だなと思います。 わくわくするもの、嬉しいこと、こんなことやりたいという思い、仲間の存在。 これまでの生活で蓄えてきたたくさんのものが子どもたちの中に在る今、一人ひとりの子、そして、みんなで創っていく毎日の生活が、きらきらした輝きに溢れています。             H23.02-PLUS1.jpg