かがやき+1 平成23年度4月
2011年4月29日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『穏やかな気持ち』

です。

4月、新しい仲間をたくさん迎え、賑やかな毎日を送っています。 大好きな友だちと遊び、楽しさいっぱいの子や、お母さんと離れる不安を抱いている子、1つ大きくなったことにワクワク胸を弾ませている子、など、いろいろな子どもたちの姿があります。 そして、それぞれに少しずつ楽しいと思うことを見つけ始めています。 ある日、クラスに誕生日を迎えた子がいました。クラスの部屋に集まり始めたとき子どもたちは、思い思いに過ごしていました。けれど、この日が、クラスの仲間の誕生日と知るとみんなの気持ちがその子に向き、おめでとうという気持ちを込めてお誕生日の歌を歌いました。みんなの気持ちが伝わり、お誕生日の子もありがとう!と、嬉しさいっぱいで、とってもあたたかい時間になりました。 また別の日には、クラスで飼っていたカメの命が突然途絶えてしまい、土に埋めてあげることになりました。一緒に生活していたのは、まだ1ヶ月足らずでしたが、毎日様子を見たり、ご飯をあげたり、可愛がっていたので、動かなくなってしまったカメの様子は、子どもたちの中にも寂しいこととして広がっていました。「カメさん、さようなら。」と、声を掛けながら、目をつぶり静かに手を合わせました。 このように、身近な存在に対して、親しみを持って過ごす姿を大切にしていきたいなと思います。そして、思い思いに遊ぶ姿を大切に思うと同時に、1つのことに気持ちを向けて穏やかに落ち着いて過ごす姿も大切にしていきたいなと思っています。 img023.jpg