この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
長谷幼稚園の子どもたちは、様々なアイディアで、色んなものをつくり出していきます。
子どもたちと過ごしていると、その柔らかい発想に、「よくこんなことを思いつくなぁ」と驚かされることがたくさんありますが、それは、目に見える物をつくり出す時だけではありません。
友だちと過ごす生活の中で、何かいつもと違うことや、ハプニングが起こった時にも、子どもたちが、自分で考え、それを行動に移していく姿があるのです。
クラスの皆で、長い列車になって遊んでいた時には・・・

なるほど!運転手になりたい子が2人いたら、2人で運転手をすればいいんですね。すぐに笑顔になって、運転手が2人の列車で出発したのでした。
転んでしまって、「いたい」と泣いている友だちに気づくと・・・

1曲、2曲、3曲、と、その子が泣きやむまで次々に歌い続ける友だちの姿に、痛みも忘れ、思わず噴き出してしまったのでした。
普段、幼稚園からの配布物を、職員室から各クラスに運ぶのは、きいろの子(年長児)に任せています。これに憧れているあおの子(年中児)、あかの子(年少児)もたくさんいるのです。ある日、普段は各クラスで配布物の到着を待っているあかの子が・・・

皆を連れていかなくちゃ!と、張り切るきいろの子、憧れの配布物を運ぶのを見られる、とワクワクしているあか、あおの子。「ダメダメ、きいろの子の仕事なんだから!」と言わず、友だちの気持ちに寄り添う姿は、見ているこちらも思わず笑顔になります。
こんな風に、友だちの気持ちを感じて、どうしようかな、と考える子どもたちの姿が、たくさんあるんです。
たくさんの子どもたちが過ごす中で生まれる、優しい気持ちや、たくさんのアイディアを、大切にしていきたいなと思います。