かがやき+1 平成26年4月
2014年4月30日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『みーつけた!』

です。

新しいなかまを迎えて、長谷幼稚園の新しい一年が始まりました。 ひとつ大きくなったことにわくわくする気持ちや、初めての場所や仲間との生活にどきどきする気持ちなど、色々な気持ちを感じている子どもたちの姿があります。一人ひとりの子の気持ちを感じながら、一緒にゆっくりと過ごす中で、子どもたちが、少しずつ幼稚園の中で楽しいこと、わくわくすることを見つけ始めていることを感じます。今回は、そんなたのしいことを「みーつけた!」という子どもの姿を少し紹介したいと思います。    ある日の朝、「おかあさんにあいたいよー」と泣いているAちゃん(3歳児)がいました。そこでAちゃんと保育者は「幼稚園には楽しいこといっぱいあるから探しに行ってみよう!」と一緒に園庭を探検することにしました。すると「ぴざつくっていますよー!たべませんか?」「けーきがやけたよ!」などと色々なところから楽しい声が聞こえてきました。声のする方へ行ってみると、子どもたちがお鍋やフライパンを使い、砂や泥でおいしいものを作っていました。保育者は、ケーキを作っていた子に「くださーい」とけーきをもらい、食べました。始めは、保育者のそばで見ていたAちゃんでしたが、「ちょこといちごがありますけど、どちらにしますか?」などと楽しそうにケーキを売ったりしている子たちの姿を見ていると、Aちゃんもだんだんと楽しい気持ちが膨らみ、「Aはいちごけーきがたべたい!」といつの間にか、にこにこになっていきました。そして「Aもけーきやさんになろう!」とはりきって、お鍋やフライパンを選び、思うままに、砂や水でどんどんケーキを作っていきました。そして一日の終わりには、「あしたもまた、けーきつくろう!」と、次の日を楽しみに思う気持ちも膨らんでいました。  またある時は、Bちゃん(4歳児)の「このあいだ、おはなみしたんだ」という話から、部屋でお花見をしようということになりました。朝は、なにをしようかなと、ちょっと困っていたBちゃんでしたが、「おはなみには、さくらがないと!」といっぱい紙をちぎって、桜の花びらを夢中になってつくっていきました。そして楽しい雰囲気を感じ、「なにしてるの?」と周りにいた子どもたちも集まってきて、布をシートに見立て、何枚も床に布を敷いたり、美味しいお弁当やソーセージを作ったりと、どんどんお花見の遊びが盛り上がっていきました。  また、いま幼稚園では、おたまじゃくし、かめ、えび、ざりがに、めだかなどの生き物をクラスで育てており、その成長を楽しみにしている子どももいます。「もうすぐあしがでてくるかな?」とわくわく登園したり、「ごはんあげたら、すっごくたべてるよ!」などと、生き物の日々の変化や姿を楽しみにしています。また、育てている生き物だけではなく、ぽかぽかあたたかい春の気候の中で、だんごむしや幼虫、ありなど、さまざまな生き物が、園庭にいます。その生き物たちを見つけ、「ありがいっぱいいるよ!」「どこにいくのだろう?」などと、わくわくしている子どもたちの姿があります。  いま、少しずつ色々な楽しいことを見つけている子どもたち。これから一年間、夢中になって遊び、「たのしい!」という気持ちをたくさん感じられると良いなと思います。 h26.04p12.jpg