この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
長谷幼稚園では、異年齢クラスで生活をしています。
入園、進級してから、こんなことしたい!こんなことしてみよう!という気持ちで一人ひとり過ごしてきた子どもたち。
そんな気持ちが膨らんでいくなかには、子どもたちの様々なかかわり合う姿があります。
新しい場にどきどきしている新入園の子に声をかけている在園児の姿。共に遊んでいくなかで工夫し、作ったりしているきいろの子(年長児)、そんな姿に憧れる、あおの子(年中児)、あかの子(年少児)。自分の楽しい!と感じている遊びに夢中になってそこから友だちのつながりを拡げているあおの子。箱を見立てたり、自分がなりきったりと、その子の中からでてくるものを自然にすっと表現するあかの子。
それぞれの魅力的な姿にお互い引かれあったり、刺激されたり、気持ちを共有したり…。生活全体で年齢、性別、クラス関係なくつながっています。
先月、長谷幼稚園の子どもたちみんなで『みんなのもり』をつくりました。(先月のプラスワンをご覧ください)その中でも一人ひとりが考え、つながり、とてもきらきらした子どもたちの姿がありました。
みんなで作った!自分たちで作った!そんな思いを感じ、満足感や自信を感じるなかで、こんなことしてみたい!と思いをすっと出して遊びを自分達で拡げていく子どもたちの姿をより感じるようになりました。
そんな子どもたちの姿がある今、11月の中旬から12月中旬(2学期末)まで同年齢のクラスですごしています。
今までの生活でからだ全部で一つ一つの経験を自分のものとしてきた子どもたち。今度は同年齢の子どもたちと過ごしていくなかで、同じペースの仲間とあそび、同年齢のつながりならではの世界を拡げています。
きいろの子では今、月や星や太陽から拡がる話を考えていて、子どもたちで思いを出し合いながら次はどうしようか?となりきったり、作ったり、歌や踊りを考えたりと、みんなでもっとこうしようよ!とどんどん思いが膨らみ世界を作っています。
あおの子はきのこ探検に行ったり、きのこになりきって遊んでいる子の姿を感じて、ぼくも!わたしも!と自然ときのこの世界が拡がり、その中で「こんないいこと考えた!」と友だちの気持ちを感じて一緒に楽しむことで世界が拡がっています。
あかの子は「箱を持って音楽会!」「汽車に乗ってどこいく?」「虹の世界に行こうよ!」とその時その時の遊びを思い切り楽しみ、またやりたいな。みんなで◯◯やったの楽しかった!そんな気持ちを感じて友だちとつながったり、また明日もやりたい!という気持ちになっています。
どのクラスもみんなで過ごす楽しさを感じ、仲間で声をかけあって過ごしていってほしいなと思います。
また、クラスで「こんないいお話できたんだ!」というときには「あかのこに見せてあげたいな〜」など今までのつながりからこんな気持ちも出ています。
今までのつながりも大切にしながら、子どもたち一人ひとりがかがやいて過ごせる。そんな毎日を過ごしてほしいなと思います。