かがやき+1 平成19年10月
2007年11月1日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『はせおうちであそぼう』

です。

今長谷幼稚園の園庭には、子どもたちが「こんなところで遊びたいな〜」と思ってつくっている空間、"はせおうち"がひろがっています。 「おうちであそびたい」「おうちをつくろう!」ということで、みんなでどんなおうちがいいか話し合いました。 そこでは、「1階があって2階もある」「ドアがある」「トンネルの入り口をつくろう」「きりんの滑り台もいる」「家の周りは線路で、電車が通っているってことにしよう」と、子どもたちのイメージはどんどんふくらんでいきました。 そして、木箱や板でとんかち、のこぎりを使ってつくり始めました。 そこでは、ただただ何本も釘を打つのが楽しい子、一本入ったのが嬉しくてそれが自信へとつながり、「もっとやりたい!」という気持ちになっていった子、友達と順番に打つのが楽しい子など、いろいろな姿がありました。 また、一人では難しかったり大変なところも周りの仲間がいると、あ〜でもないこ〜でもない!と一緒に考えつくっていくことができます。そんな姿、私たち保育者はいいなと思っています。 そこでは、1階の部分ができると、「じゃあポストをつけよう!」「テレビ」「クーラー」「電話も!」など、いろんな子のイメージが混ざり合うことで、それぞれの場所がどんどんかわっていきました。「ドアも回転ドアにしよう!」と、回るようにするためにはどうしたらいいかと、「こういうのは?」「あ〜やってみようよ!」などと、話してはつくりをくり返す中で、本当に回って、通れる回転ドアができました。 みんなでアイデアを出し合って、様々な空間をつくってきました。その一つ一つが集まり、一つのおうち、"はせおうち"ができました。 そんなみんなが、いろいろなところで力をだしてつくっている"はせおうち"を通ってみたり、みんなで考えたゲームで遊ぶことで"はせおうち"に愛着がわき、楽しい場の一つになっていきました。 自分たちでつくったところだからこそ、遊んでみて「あっ!ここもっと丈夫にしなきゃ!」「これもつくりたい!」「ここに○○をつけて、ゲームのときにかくれるようにしよう!」などまたつくりたい気持ち、遊びたい思いがうまれ、つくり始めて一ヶ月たちますが、まだまだ子どもたちの気持ちは続いて、みんなで考えたゲームやとんかち、のこぎりでつくることを楽しんでいます。 そんな子どもたちの「こんなのつくりたいな!」「あったらいいな!」というのを、1から考え実際に遊べる場をつくっていく子どもの姿っていいなと思っています。 これからも私たち保育者は、そんな子どもたちの姿を大切にしていきたいと思っています。 H19.10PLUS1.jpg