はせだより+1 平成17年 5月
2005年5月15日

このコーナーでは、私たち保育者が、保育の中で大切にしていること、考えていること、感じたことを、子どもの姿を通してお伝えしていきます。 今回のテーマは   

子どもがひとりで遊んでいるとき

です。

 新しい仲間が加わり、新たな長谷幼稚園の一年が始まりました。4月、子どもたちは、入園したこと、進級したことをうれしく感じ、新しい生活や新しいクラスの中で過ごすことを楽しんでいます。その中で、今までの生活とは違い、不安やとまどいを感じる姿もあり、一人一人が、それぞれのペースで、「長谷幼稚園ってこんなところ」「○○するのっておもしろい」など、色々なことを感じながら、気持ちがほぐれていくといいなと思い、過ごしています。私たち保育者も、子どもの気持ち、姿をゆっくりと見守り過ごしていきたいと思っています。  さて、4月、幼稚園で過ごし、少しずつですが、「幼稚園で○○した!」「○○するのって楽しい。」など、子どもの遊びが拡がり始めました。園庭にある砂山で、シャベルや手で、砂を掘り、川やトンネルを作ったり、園庭にある白い大きな板にはけで絵の具を塗ったり・・・と遊んでいます。    また、園庭のおもちゃ(お鍋やフライパン・・・)に砂や水を入れ、ごちそうを作る姿も、園庭のあちらこちらで見られます。その中に、ひとりで、お鍋に砂や水を入れたり、混ぜたりと、黙々と遊ぶ子どもがいます。その姿から、一見、大人は、「ひとりで遊んでいて、寂しくないかな。つまらないのでは・・・」と感じることもあるかと思います。でも、その子の中で、「次は、○○を入れて・・・もっと混ぜて。」と、ままごとの世界をひとりで、思う存分楽しんでいると、私たち保育者は感じ、ひとりで遊ぶ子どもの姿を大切にしたいと思っています。子どもの姿や様子から、その子の内面の気持ち(今は、何を楽しいと感じているか、どんな気持ちで遊んでいるか、など・・・)を私たち保育者は感じ、大事にしていきたいと思います。    そして、ひとりで遊んでいる子どもに話しかけてみると、「もうすぐ、アイスができるよ!」「今、砂糖も入れるよ。」と、砂をぱらぱらと入れ、作っているものを教えてくれました。このように、子どもにとっては、砂が「アイス」や「砂糖」になったりして、遊んでいます。そんな子どもの、「これは、○○!」と自然と見立てて遊ぶ姿も、おもしろいと感じました。  これからも、子どもが「○○するのって楽しい!これ、したい。」と、遊びに夢中になる姿を大切にしていきたいと思います。