かがやき+1 平成25年7月
2013年7月29日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『きもち と きもち』

です。

 長谷幼稚園で遊び、過ごしていると、心がほっと温かくなる瞬間がたくさんあります。  ある日の朝、泣いているA君がいました。すると、「お母さんね、すぐお迎えに来るよ」と声をかけるBちゃんの姿が…。Bちゃんも、自分が泣いていた時に、傍にいてくれた子の存在が嬉しく心に残っていて、自然な気持ちでA君に接していました。  しばらくすると、他の子が葉っぱを持ってきて、A君のそばに置きました。言葉はなくても、その姿からA君のことを思う優しい気持ちが伝わってきます。  「どうしたの〜?」次にやってきたのは、お母さん。でもA君のお母さんではなく、通りかかった他の子のお母さんです。気が付けばA君の周りにはいろんな人でいっぱい!A君もニコニコになっていました。  長谷幼稚園ではこのような気持ちの繋がりがたくさんあります。泣いている子を気に掛けるだけでなく、子どもたちならではの面白い世界を感じたり…子どもも大人も自然に集まってくるのです。嬉しい気持ち、嫌な気持ちを体いっぱいで表現するから、「嬉しい!」「ごめんね」という気持ちになったり、自然な優しさを感じるから「ありがとう」と伝えたくなったり…。相手を思う気持ちは頭で考えるのではなく、相手の気持ちを感じて自分の気持ちを表現していく、気持ちの自然な繋がり合いなのだなと思います。  保育者もクラス関係なく過ごし、皆で声をかけ合い、お互いのことを感じ合いながら過ごしています。日々、『ありがとう』という言葉を大切にしていて、お互いを尊重し、感謝の気持ちを大切に過ごすからこそ、保育者も一人ひとりが大切な存在であると感じることができるのです。  子ども、保護者、保育者、それぞれの立場はありますが、その前に一人ひとりが「その人自身」として存在しています。保育者から保護者の方に声をかけるだけでなく、保護者の方からも温かい言葉を自然に掛けて頂きます。子どもたちも大好きな気持ちを保育者に体いっぱいに伝えてくれます。  陽だまりのような雰囲気でいっぱいの長谷幼稚園で過ごせること、ここで過ごしているに皆さんに出会えたことが本当に幸せだなと思います。2学期また皆で過ごせることが楽しみです。 DSC_1296 2.jpg