かがやき+1 平成19年9月
2007年9月30日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『みんなで楽しい!』

です。

長谷幼稚園では、異年齢のクラスを基本とし、クラスの中では、3歳、4歳、5歳の子どもたちが一緒に生活しています。また、子ども同士が、クラスだけにとらわれず、幼稚園全体の中でつながりをもっていくということも大切にしています。 1学期の間、かぜ組で、年長児、年中児2人が中心となって拡がった、『くまチャンネル』というショーがありました。2人は、空き箱や紙、布などを使ってくまの人形、『くまちゃん』を作り、くまちゃんが住んでいるという家や、好物のおにぎりも作って、クラスの中でお客さんを募り、くまちゃんを動かして、ショーのように見せていました。(2人は、このショーはテレビ番組、というつもりだったので、くまチャンネルという名前がつきました。)『くまチャンネル』は、1学期の間に、クラスの中で何度も上映され、子どもたちに人気のショーとなっていました。 1学期末で、1度終了を迎えた『くまチャンネル』でしたが、夏休みが明けてからも、2人は、2代目くまちゃんを新たに作り、家も、新たに作り直して(今度は、お風呂もついていています。)、『くまチャンネル』上映の準備を始めました。そこへ加わったのが、はな組と、とり組の年長児2人です。4人となったメンバーで、新たな『くまチャンネル』を作り始めました。 その日の午後、くまチャンネルのメンバーが、私のところへやって来て、「帰りの時間、はな組と一緒にやりたいんだけど」と伝えてきました(「帰りの時間」というのは、毎日、降園前の30分、落ち着いた気持ちですごす時間のことです。)。話を聞くと、午前中に準備した、『くまチャンネル』を、準備したメンバーのクラスのみんなが見られるように、帰りの時間を一緒に過ごしたい、ということでした。私は、はな組の担任と相談し、その日、はな組とかぜ組の子どもたちは、一緒に帰りの時間を過ごしました。 今回は、1つのエピソードをお伝えしましたが、この他にも、長谷幼稚園では、様々なところで、クラスや年齢にとらわれない、子ども同士のつながりが拡がっています。これからも、こういった、子どもたちの自然なつながりを大切にしながら、日々の生活を子どもたちと一緒につくっていきたいと思っています。 H19.9PLUS1.jpg