平成18年 10月
2006年10月18日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

晴れた空の下で

です。

 9月のある晴れた日に少し遠出の散歩をみんなでしました。青の子(年中児)と黄色の子(年長児)は、黄色の子が青の子の手をつないで、一緒に極楽寺の山を越えた所にある七里が浜の公園に、そしてももの子(満3歳児)と赤の子(年少児)は海浜公園に行きました。  自然がたっぷり残っている鎌倉。海浜公園に行く途中にはきれいな花や川がありました。そこの川にはなんとカニが沢山いて、カニを見つけた子ども達は大喜びです!大きいのや小さいのを見つけるたびに「見てみて!」と近くにいる友達どうし教え合っていました。細い昔ながらの道を抜けた後は海を横目に見ながら「夏に海に行ったんだよ」「砂で遊んだの」と夏に海で遊んだ時の事などを楽しそうに話しながら公園を目指して歩いていました。  ちょっと小高い山のある公園に着くと、元気よく遊びだす子ども達。「わー!」と山に登ったり、駆け降りたり。山の上から"ごろごろごろ〜"と転がったり、"だるまさんがころんだ"をしたり。シロツメクサを見つけて「お母さんにプレゼント!」と小さい手いっぱいに花を摘んだりしていました。もちろん、なかには初めての場所でなかなか遊びだせない子もいましたが、そういう子も他の遊んでいる友達の姿を見て"おもしろそう""やってみたい"と思って遊び始めたり、友達に誘われて遊んだりしていました。  楽しい事が大好きな子ども達が自然のなかで作っていく遊びは、動きやイメージが制限される事がないので広がっていくのです。遊具のない公園で楽しく遊ぶ長谷幼稚園の子ども達の笑顔は、沢山ある子ども達の"素敵"の中の一つです。    ももの子と赤の子が行った海浜公園は片道歩いて約45分。今までは黄色の子に手をつないでもらってやっと片道20分の道のりを歩いていた赤の子達。帰りは「疲れた〜」という声も聞こえてきましたがみんな自分の足でしっかりと歩きました。また、帰り道ではももの子を気遣う赤の子の姿も見られました。子ども達が"大きくなったなぁ"と嬉しく思う瞬間でした。    幼稚園に着くなり「お腹すいたよ〜」という子ども達。沢山歩いて遊んだあとのお弁当は、またいつもと違ったおいしさだったのではないかと思います!