かがやき +1  平成18年 4月
2006年5月14日

昨年度までは、保育者から保護者の方へ子どもたちの様子を「はせだより」というタイトルでお伝えしていましたが、今年度は、子どもたちのキラキラ輝く姿を見ていきたい、それを伝えていきたいという思いを込めて「かがやき」というタイトルにしました。 そこで、今年度もHP上では、「はせだより+1」改め、「かがやき+1」で、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

はせようちえんへ ようこそ!!

です。

 長谷幼稚園では、異年齢の仲間(3・4・5歳児)が一緒のクラスで生活します。 在園の子どもたちには、これから始まる新しい仲間との生活をわくわく楽しみな気持ちで迎えてほしいと願っています。  そこで、入園の日の前に一日、クラスごとに在園の子で、どんな風に新しい仲間を迎えるか相談しました。「(手遊びで)いろんなお弁当をつくって食べさせてあげよう!」「うたをうたってあげよう!」など、それぞれのクラスのアイディアで過ごし方が違います。    あるクラスでは、「電車に乗って、トイレの場所を教えてあげよう!」ということに決まりました。布を細く切ったものを結んでつないでいき、大きなまるにしてヒモ電車を作りました。乗せてあげる時に新しい子に渡す切符を作った子もいます。紙に絵を描いて、「えのぐ駅」「ねんど駅」と、幼稚園でできる楽しい事を駅にして、壁に貼りつけた子もいます。  子どもたちは、まだ見ぬ、新しい仲間のことを思い、「どうしたら喜ぶかな」「これも教えてあげよう」といろいろなことを考えていました。保育者が「小さい子が、たーくさん来るからよろしくねー!」と言うと、「え〜!たくさん〜!」と言いながら嬉しそうにする姿もありました。    当日、まだかな、もう来るかな、と胸をワクワクさせる子どもたち。登園してきた新しい仲間を見つけると、すぐに、自分の横に座っていいよ!と手をひいてあげたり、嬉しいけどドキドキ緊張したり、様々な姿が見られました。  そして、クラスの子がみんな揃うと、黄色の子(年長児)が幼稚園での楽しいことなどをお知らせしてくれた後、用意していた切符を渡し、ヒモの電車に乗ると、そーっと、そーっと動き出しました。ニコニコで乗っている子やドキドキしている子がいましたが、無事に終点トイレに着きました。  そうして、クラスで過ごした後、幼稚園の子ども全員で集まり、幼稚園のうたを歌ったり、みんなで一緒にうたを歌ったりして過ごしました。  長谷幼稚園では、入園の日を在園の子どもたちが過ごし方や迎え方を考えることで、より、これから一緒に過ごす新しい仲間のことを思う気持ちがでてくるのだと考えています。    新しい生活は、在園に子にとっても新入園の子にとってもドキドキ緊張するものです。在園の子は、新しい仲間のことを思い、楽しみな気持ちで待っていたり、そこに迎えられた新しい子も少しでもホッと安心したり、嬉しい気持ちになれるといいなと思っています。これから少しずつ一人ひとりにとって、幼稚園が安心して過ごせる場、リラックスして過ごせる場になっていくといいなと願っています。