1月27日(木) 染め物
1月27日(木) 染め物
今日は毎年恒例の染め物の日。
子どもたちはこの日に向けて染料となるたまねぎ、紅茶、マリーゴールドを
入れる袋を縫ったり、糸で絞り染め用の結び目を作ったりと準備をし、
何日も前から楽しみにしていました。
染めた布で、あかの子は歯ブラシ入れ、あおの子はお弁当包み、
きいろの子はののさま用の大きい敷物を作ります。
登園すると、湯気が立っている釜の周りに次々に子どもたちが集まってきました。
グツグツ、グラグラ、音がしてきます。
「あーっ、あの釜あふれるよ!」「次は左のがあふれるよ!」
「これは何かな?」と袋が引き上げられると、「いいにおいー!」と子どもたち。
「これはオニオン(onion)です。」「たまねぎー。」
「これはティ(tea)です。」「紅茶でしょ。」
「こんな色なの。これは何かしら?」「黄色っ花(きいろっぱな)!!」
というやり取りで、今日はオニオン、ティ、黄色っ花(マリーゴールド)というキーワードで染め物が始まりました。
一人ひとり釜の中へ白い布を入れていきます。
釜の中でグツグツ、グラグラ。みんなの布に色が付くまでしばらく待っていようね。
その間、子どもたちは早速見つけました。
「これ何かな?いいにおいがする。」
「ティだね!」
「ぼくにも嗅がせて。」
「わぁ、オニオン触ると気持ちいい。」
「ソーセージのにおいがするよ。おいしいにおい!」
「さっきと違うにおいだね。」
「黄色っ花(マリーゴールド)は夏にあそこで(花壇で)咲いていたね!」
釜の火が消えないように薪を探そう!
園庭の小枝を拾って、子どもたちなりに協力しようとしています。
「はい、えんちょ(園長)、薪を拾ってきたよ。」
「はい、ありがと。」「はい、ありがとね。」
みんなの入れた白い布がこんな色に染まりました。
「オニオンはこんな色になったよ。におい嗅いでみてごらん。」
「見てみて。同じ黄色っ花(マリーゴールド)でも釜が違うと色もこんなに違います。」
「これから魔法の水に浸けるよ。みょうばんって言うよ。」
「あっ、きれいな色になった!」
みょうばんに浸けること、30分。この後、再び釜で煮て、
みんながお弁当を食べ終わってから引き上げます。
ほうら、きれいに染まったね。
布が乾いて絞りを取るのが待ち遠しいね。
釜戸から上がる湯気が子どもたちをやさしく包んでくれた一日。
子どもたちは布に色を付けて楽しんだだけではなく、触って、嗅いで、
体いっぱいでいろんなことを感じているようでした。