とうとう黄色の子が卒園する日がやってきました。 見送る立場の、桃・赤・青の子たちも、盛装の先生たちを見て、「今日は特別の日なんだ」と、口数少なです。 | |
今日の主役、黄色の子たち。 緊張のなかにも誇らしげです。 いつものどろんこまみれの服と違って今日はみんなドレスアップ。 ちょっと大人の雰囲気をただよわせて、出番を待ちます。 | |
式が始まりました。保護者と在園児の拍手のなか、黄色の子たちが一人ずつ入場してきます。 入り口のドアは、みんなが書いた絵で飾られています。 黄色の子お手製の、トンネルをくぐって、着席します。 | |
式はマンモスの司会で進められます。 献香・献花のあと、長谷幼稚園の歌を斉唱。 そして、卒園証書の授与です。 長谷幼稚園の卒園証書はちょっと変わっています。 木の板に一人ずつの写真と証書が貼ってあるのです。 証書の文章も、とても 心のこもったものです。 卒園児の名前を、それぞれの担任が「さん」付けで、呼びます。 もう一度あのトンネルをくぐって園長の前に立つまでの間、 マンモスが、一人一人の良いところや、思い出を、語ります。 「○○ちゃんは、いつも、アイデアいっぱい。 いざとなるととことん作ります。とんかち、ちくちく、おてのもの。」などという具合です。 | |
園長のお話しに続いて、お父さんからのお話です。 「みんなは長谷幼稚園でどんなことをやって楽しかったかな?」の質問に、「どろけい!」「絵の具!」などなどたくさんの声があがりました。 「おやじいす!」の声もあがると、お父さん方はとてもうれしそうでした。 | |
つぎは、「長谷幼稚園の一年」です。 在園児も一緒に、春夏秋冬のいちばん印象に残ったできごとを、身体で表現します。 もちろん、こどもたちが考えました。 最初ははな組による春です。 桜や梅が咲き、春風がくるくる回りながらやってきて、梅の実が落ちると、梅ジュース作り。 「さとう、うーめ、さとう、うーめ」と順に 重なるところが、かわいらしかったです。 | |
次は、とり組による夏です。 海にいろんな魚たちが泳いでいます。 全部釣られたあとは、漁師が数えます。 「すずき1匹、鯛2匹、エビが3匹」といった具合です。 登場する魚の名前にこだわりが感じられます。 お次は、かぜ組による秋。 芋掘りを表現しました。 芋を掘るところは、芋の役の子を本当に引きずって、重そうです。 そして芋を洗うシーンでは自分たちの頭をたわしに見立ててゴシゴシ。 寝そべっている芋の子に、頭をこすりつけていました。 最後はつき組、冬です。 海の散歩を表現しました。 「オーシャン ゼリゼ」の替え歌は、ほかの組の子にも大好評。 海岸に波が打ち寄せ、貝も口をパクパクします。 お弁当を食べていたら、とんびに取られてしまって(鎌倉では実際よくあることです)おしまいです。 | |
黄色の子の歌、そしてポテトコーラス(現役・OBのママさんコーラス)の歌が終わると、黄色の子は退場です。 トンネルをくぐってゆく様子は、もう、りっぱな小学生たち。 | |
しだれ桜の花がほころび始めた光則寺の山門のまえでの記念撮影を終えて、戻ってくる黄色の子たち。 なぜか、みんながみんな、飛び跳ねるように走ってきました。 走りたいその気持ち、青い空のように晴れやかで、すがすがしいですね。 | |
母たちもほっと一息。 「おやじいす」のまえで、父たちの心はすでに、オヤジの会打ち上げのことで一杯の様子でした。 |