かがやき+1 令和3年7月
2021年7月26日

『10・9・8・7・6・5・4・3・2・1はっしゃ!』



『みんなできらきらうちゅうにいくひ』は、きいろのこ(5歳児)が自分たちで考えたやりたいことを、初めての夜の幼稚園で仲間と一緒に実現できる時間をすごそう!という思いから始まりました。

夜の幼稚園というまだ見ぬ未知の空間にわくわくと思いを馳せる子どもたち。そんな中、"夜"というワードから連想した≪宇宙≫のイメージが子どもたちのなかに膨らんでいきました。

様々な惑星(太陽・土星・彗星・流れ星)や子どもならではの面白いイメージ(宇宙幼稚園・ダイヤモンド)が次々出てくるのとともに、夜ご飯を食べたいという思いが子どもたちから飛び出してきて、その2つが重なったことから、宇宙をイメージしたテーブルをトンカチでつくろう!と、きいろのこみんなでやってみたいことが、子どもたちのなかに見え始めていました。

 

ある時、「うちゅうには ろけっとでいくんだよ!」とAくんが言いました。「どうやって行くの?」と聞いてみると、手のひらを合わせ、「10・9・8・7...」とカウントを始めたAくん。そして、「...3.2.1 はっしゃ!」なんとロケットはAくん自身だったのです!そんなAくんの姿を見て、周りの子も一緒にロケットになりきっていました。

からだを動かしたり、なりきったりすることが大好きなきいろのこ!そうやって誰かの楽しいことが、他の誰かの楽しいことになっていく姿がとっても素敵だなと思います。自分の思ったことも相手の考えたことも「いいね!」「やってみたい!」と思う気持ちが、これまで幼稚園で一緒にすごしてきた日々のなかでうまれてきたからこそ、誰かの頭の中で広がった目に見えないファンタジーの世界にもすっと溶け込んで、ともに楽しさを広げていけるのだろうなと感じます。

 

「うちゅうについたら うたをうたって おどりたい!」また新たにやりたいことが聞こえてきました。「"きらきらぼし"のうたを こんなふうにうたうのはどう?きーらーきーらうちゅう きらきらうちゅうに つーいーた♪」とBちゃん。すると、「"きらきら"も うたいたーい!」とCくん。それを聞いて、「きーらきーら きーらきーら きーらきーら きらきら♪」と歌いながら踊り始めたBちゃん。そのBちゃんを見て、みんなで手をきらきらさせながら、ぴょんぴょん一緒にジャーンプ!まるで星たちがダンスしているみたい!ここでもまた一個みんなの楽しいことが増えて、気持ちがきゅっと一つになった瞬間を感じました。

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『みんなで きらきらうちゅうにいくひ』の前日、明日はいつもとは違う時間にここに来るんだ!という興奮から、気持ちが高まっていくきいろのこ。葉っぱだらけのテーブルを見て、「これじゃたべられない!」とみんなでおそうじロケットにも変身していました。そして、最後に元気よくロケットになって発射!その姿が、明日というわくわくする日に向かって今から本当に飛んでいくようで、保育者も一緒に胸が高鳴りました!

きいろのこの『みんなで きらきらうちゅうにいくひ』がどんな夜になったのかは、次回からの更新でお伝えしていきます。お楽しみに!