7月16日(水)・17日(木) 黄色の子幼稚園で過ごす2日間
7月16日(水)・17日(木) 黄色の子幼稚園で過ごす2日間
午後3時。
「いってきます!」
大きな荷物を抱えて、きいろの子(5歳児)たちがやって来ました。
門のところでおうちの人とはお別れですが、
これから過ごす2日間のことを思うとワクワクしてきて
後ろも振り返らず、ぐんぐん進みます。
見送るおうちの人の方がちょっぴり寂しそう。
夜ご飯に、おいしいカレーとシチューをつくるぞー!
きいろの子みんなで幼稚園で育てたジャガイモと、
「カレーやシチューにいれたいな」と思った野菜をおうちから持ってきました。
決められた材料を持ってくるのではなくて、「なにがいいかな」と考えること、
小さいことのようですが、それが、大事。
「ねこのて」で、ゆっくり、ゆっくり。
うんうん、そうそう、その調子。
切った野菜をお鍋に投入!グツグツ煮ますよ~!
このかまども、お鍋も、前日に自分たちで用意したんだよね。
野菜が煮えるのを待つ間、カレーとシチューに入れるお肉を
自分たちだけで近所のお肉屋さんに買いに行きました。
「ぶたこま200ください!」
ちょっぴりドキドキするお店の人とのやりとりも、大切な経験ですね。
♪カレーもシチューもたっべたいな~
♪カレーもシチューもたっべたいな~
子どもたちのかわいい即興曲が長谷の街に響きます。
さあ、おいしい香りのするルウをいれて
それから、おいしくなる魔法のパワーもいれて
さらにグツグツ煮ますよ。
「カレーのにおいする!!」
「テーブルに、おはなをかざって、レストランみたいにしようよ!」
一人の子のアイディアで、みんなで作ってきた『やねテーブル』が、さらに素敵になりました。
今日は特別!隠し味を入れちゃいます。
『はちみつかれー』グループには、ハチミツを
『ののさまかれー』グループには、ののさまからのおいしいもとを
『きらきらがんばれしちゅーさん』グループには、キラキラ光る氷を!
隠し味も入ったところで
「ののさま いただきます!」
「なんでだろー!おうちだとにんじんたべられないのに、ようちえんのはすっごくおいしい!!」
時間をかけて、じっくりつくってきた、『やねテーブル』素敵ですね。
このあと、少しずつ暮れゆく幼稚園で、子どもたちは、幼稚園の屋根の上に住む不思議な仲間たちと出会い、
『うみのおふろ』にも入り、みんなでつくった、ののさまに見守られながら眠りました。
そして、朝がやってきました。
ののさまのおうちに、朝のお参りです。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・・
保育者が、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を唱えます。
長谷幼稚園の保育者は、毎朝この本堂で、こうして朝の挨拶をしています。
今日は特別に、きいろの子も一緒に。
幼稚園に戻ると、朝ご飯の時間です。
朝ごはんは、『やねのテーブル』が変身!『うみのテーブル』で。
食後、片付けをしたら、昨晩会った屋根の上の仲間たちから、お話のプレゼントが届きました。
そろそろ9時。おうちの人がお迎えに来る時間です。
「ののさま さようなら」
みんなで準備してきて、特別な2日間を過ごしたきいろの子たち。
自分たちで考え、作っていく生活、これからも続いていきます。