かがやき+1 令和3年1月
2021年1月29日



『認め合いながら過ごす子どもたち』








3学期になってからも、園庭や保育室では、様々な遊びが広がっています。


園庭には、大きな白い板一面に「ちょこけーきだよ!」とえのぐをぬたくっているAくんがいます。
すると通りがかったBくんが、「けーき?いいね、おいしそう!たべてもいい〜!?」と、ぬたくってある画面の前で食べるように口をぱくっと動かしました。

2人はその後も一緒に、食べ物をイメージしながらえのぐをぬたくっていました。


別の場所では、Cちゃんがトンカチを使い、切り株や木材に、黙々と釘を打っています。
隣にいたDちゃんが、「釘、はいってきたね。やったね!」と声をかけていました。

Cちゃんはニコっと笑い、もう一本釘を持ってきて、トン!トン!と先程よりも大きく釘を打ちました。その後も、何本も釘を打っていました。


保育室には、誕生日を迎えるEくんのお祝いを考えているGくんがいます。
車が好きなEくんのために、車の座席をつくることにした様です。

ダンボールでつくった座席の背もたれが倒れないように、後ろに空き箱を付けて立たせたり、
裂いた布を紐のようにしてシートベルトを付けられるようにしたりと、たくさん考えていました。

ダンボールを切るノコギリで穴を開けたり、布を裂いたりと、じっくりとつくったGくんは、
「いいものができた!」と、はりきっていると、お祝いをしてもらったEくんは、
誕生会が終わった後も「また誕生会をやりたい!」と嬉しい気持ちでいる様でした。



長谷幼稚園で過ごしていると、子どもたちから「いいね!」という声がよく聞こえてきます。
思いついたことに「いいね」、やっていることに「いいね」...。「いいね」と思った遊びを一緒にやりたくなり、いつの間にか仲間が増えています。

このような、仲間の想いを受け止め、生活の中でひらめいた事や、楽しんでいることを、
自然に「いいね」と仲間同士で認め合っている姿を大切にしたいです。


これまでの日々で、「やりたい」と思ったことで思いきり遊び、じっくりと考えて遊んでいる姿が沢山ありました。
好きな遊びを夢中になって遊んでいた時期があったからこそ、仲間の素敵なところに気づき、「いいね」という気持ちが生まれてくるのだと思います。

お互いを認め合って過ごす中で、子どもたちの心に少しずつ自信が積み重なっていることを感じます。
その自信が、また次の「やってみたい」という気持ちにもつながっていきます。

これからも、一人一人の素敵なところが、きらきらかがやくような日々を過ごせたらいいなと思っています。