かがやき+1 平成30年 4月
2018年4月26日

『長谷幼稚園へようこそ!~過ごす中で生まれた気持ち~』




 長谷幼稚園の子どもたちは、あかの子(年少児)、あおの子(年中児)、きいろの子(年長児)が同じ場で過ごす異年齢のクラスを基に、その枠を超えて、色々な仲間と遊んでいます。
 そのため、これまで長谷幼稚園で過ごしていた子たちにとって、新入園の子を迎えるということは、とても身近なことです。今年度も4月の始めに新たな仲間を迎え、とてもはりきっている様子でした。


 在園していた子が新入園児と過ごし始めてから少し経った時の事です。きいろの子(年長児)たちが、新入園の子が手紙を入れる時に「一緒に入れるよ。」と伝えていたり、椅子に座る時に「ここ空いているから、おいで。」と声をかけていたりする中で、周りをきょろきょろと見ている子、Aくん(年長児)がいました。そのあと、声をかけているきいろの子たちの姿を、じっと見つめていました。

 すると次の日、Aくんが空き箱を持って保育者の所へ、晴れやかな顔でやってきました。「新しく来た子たちみんなが、ここが○○組だってわかるように、部屋のマークをつくりたいんだ!」その話を聞いたきいろの子(年長児)が、「それいいね!そうしたら、他のクラスの子も遊びに来てくれるかも!」と言いました。

 早速、空き箱にクレパスで自分たちのクラスをイメージしたマークを描き、紐をつけました。「いちばん見やすいところにつけよう!」と、高い位置につけることにしました。つけ終えるとすぐ、「他のところにもつけようよ!ほら、トイレとか、絵本の部屋とか...色んなところに行ってほしいから!」と言い、また他のマークをつくり始めていました。
 あおの子(年中児)の頃からずっと、空き箱でつくることが大好きなAくん。大好きなもので考え、Aくんが新しい子を想う気持ちがつまったマークになり、その気持ちは、周りの仲間にも伝わっていきました。


 このように、子どもたちが生活している中で、自然と生まれてくるあたたかい気持ちを大切にしたいです。