かがやき+1 平成30年 1月
2018年1月31日

どこまでも続く子どもたちの想い 



新しい年を迎えた長谷幼稚園の子どもたちは、園庭で走り回ったり、相撲をしたりと身体をたくさん動かして遊んでいます。

子どもたちは今まで見たり感じてきたものを、幼稚園で「こんなのつくりたい!」と思いつき、箱や紙、新聞紙といった素材を使って作り、色々な仲間と混ざり合いながら楽しさを膨らませている姿があります。


 「いまからこんなことはじまるよ」「あっちではこんなことであそべるよー」
覗いてみるとそこには、段ボールを切り抜いたものに絵を描いたカルタや、箱や新聞紙等で作ったおせち料理、おもちつきがありました。他の場所では、指揮者の指揮棒や太鼓等を作り、歌に合わせて演奏が始まる"おんがくや"もありました。
手作りのチケットでお客さんを呼んだり、色々な所へ遊びに行ったりと、普段の生活の中から生まれた遊びが幼稚園中に広まり、様々な所で楽しさが日々続いていました。

 その中には、お化け屋敷もありました。このお化け屋敷は、3学期の初め頃、「おばけだぞ~」とお化けになりきって遊ぶ子どもたちから始まりました。そこを通りかかったあかの子(3歳児)2人は、「おばけがこわい」と泣き出しました。
周りにいた子どもたちは心配して集まり、話を聞いてどういった状況かが分かると、1人の男の子が「じゃあこわくないおばけやしきにしょうよ」と言いました。それを聞いた子どもたちも「いいね、にこにこのかおがついていたらこわくないよね」「くらいとこわいから、きらきらひかるといいね」と話はどんどんと膨らみ、素材を使って作ることになりました。子どもの身の丈ほどあるダンボールをいくつか使い、その間に布を渡らせて子どもが通れるようなトンネルを作りました。ダンボールの周りにはクレパスで虹色に塗ったり、きらきら光るように新聞紙で"ほたる"を作ったり、上を見上げると布ににこにこの顔が描かれていたりと、子どもたちでイメージを膨らませながら"こわくないお化け屋敷"を作りました。
その様子を見て多くの子が遊びに来てくれたり、一緒に作ったりと遊びはだんだんと広がっていきました。

数週間が経ち、日々想って作っていた一人の女の子が「おばけやしきをくぐるとおはなばたけもあるといいな」と言い、段ボールでお花畑も作り始めました。この"こわくないお化け屋敷"は、今も尚楽しさが続いています。

 子どもたちが幼稚園で過ごしている中で、ひらめいたことや、あるきっかけでやりたい!と想いが湧いて、子どもならではのファンタジーの世界を膨らませながら夢中で作ったり、日々思って過ごす姿は本当に素敵だなと感じます。これからもそれぞれの楽しいことが膨らみ、長谷幼稚園全体で感じ合える日々になっていくといいなと願っています。