かがやき+1 平成28年 11月
2016年11月10日

『心がうごくとき』



長谷幼稚園を卒園した方の中に、海洋冒険家の白石康次郎さんという方がいらっしゃいます。その方は、アジア人で初めてヴァンデ・グローブというヨットレースに2016年11月6日に出発しました。そのレースは単独無寄港無補給での世界一周ヨットレースで、世界一過酷とも言われています。そんな白石さんがヨットに乗ってみたいなと思ったのは、海を見て「この水平線の向こうはどうなっているんだろう」という好奇心がきっかけだったそうです。広い世界を見てみたい!と心が動いたその一瞬が今も続いていると思うと、こちらまでワクワクしてきます。

 長谷幼稚園には、オヤジの会があります。(有志のお父さん方が楽しみながら、子どもたちのために考えて下さる集まりをオヤジの会といいます。) 白石さんが出発した日、幼稚園ではオヤジフェスというお父さんたちが楽しいことをして下さる日がありました。お腹がすいている食いしん坊のぶたやまさんと一緒に、海の幸や山の幸、畑の野菜をみんなで収穫しちゃおう!というストーリーを子どもたちとおうちの方と一緒に楽しみました。その準備をしている時に、「こうすると楽しいんじゃないか」、「こう作るといいんじゃないか」といろいろなアイデアを出してくれていました。「こんなに作ったのは学生以来だなー」と言って下さったお父さん、職人のようにじっくり作りこんで下さっているお父さん。「オヤジの会はいつも楽しい!」「自分の方が子どもよりも楽しかった。」お父さんたちも子どもたちのように、ワクワクと心を躍らせて、一緒に楽しんで下さっていました。

 当日、子どもたちも目を輝かせて楽しんでいました。次の登園日には、お父さんたちがやっていた畑をつくって遊んでいる子どもがいたり、「ぶたやまさんがまたあそびにくるよ!」と言っている子どもがいたり、オヤジフェスのことが続いていました。
 わくわくと心が動いたことは子どもたちのやりたい気持ちになるようです。こんないいこと思いついた!心が動く瞬間はいろいろなところにあると思います。そんな瞬間を大切に過ごしていきたいです。