かがやき+1 平成26年2月
2014年2月14日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『絵本っておもしろい!』

です。

長谷幼稚園では、子どもたちに、たくさんの絵本に出会ってほしいという願いから、子どもたちの身近に、たくさんの絵本をおいています。 子どもたちは、保育者が読む絵本をみるだけでなく、子ども自身が選んで借りた絵本を家庭で保護者の方に読んでもらったり、気に入った本を自分で眺めて楽しんだりと、様々な形で絵本に触れています。 子どもにとっても、大人にとっても、目にする絵本の多くは、すでに完成されたものですが、先日、保育者向けの講演会で、絵本を作る方々のお話を伺う機会があり、いつもと違った角度から、絵本の世界を感じることができました。 絵本には、絵本の作家や編集の方々の、「絵本に描かれた世界に入り込んで豊かな経験をしてほしい」「人生の困難に立ち向かう、柔軟な想像力を育んでほしい」という思いが込められ、一冊の絵本が出版されるまでには、その思いを形にするため、様々な工夫がなされているのを感じました。単純そうに見える絵の中にもメッセージが込められていたり、あえてシンプルな言葉が選ばれていたり、同じシーンを何度も描き直したり、ひとつひとつ、こだわって作られているそうです。子どもたちに、より素晴らしいものを届けたいという、作り手の方々の思いがあるのですね。 子どもたちと一緒に絵本を見ていると、子どもたちが、歓声を上げたり、笑ったり、ハッと息をのんだり、神妙な表情をしたりしていて、その姿から、絵本の世界に入り込んで、様々な感情を味わっているのを感じます。 絵本の面白さは、「自分たちも面白い絵本をつくってみたい」という思いも生み出すようで、長谷幼稚園の子どもたちには、絵本や紙芝居などの、お話を作って遊ぶ姿もたくさん見られます。 これからも、しつけや、教訓を伝えるためではなく、子どもも、大人も、ただただ純粋に、その絵本の世界に入り込んで楽しめる時間を大切に、過ごしていきたいなと思っています。        H26-02PLUS1.jpg