かがやき+1 平成24年2月
2012年2月28日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『はせの すなやま』

です。

長谷幼稚園の園庭の真ん中には、大きな砂山があります。大きい時では、子どもの身長をゆうに超えて、子どもが上に登ると大人を見下ろすほどの高さになるのです。そんな大きな砂山は、子どもたちに大人気。「おはよう!」と言うが早いか、シャベルを片手に砂山に向かう子どもたちがたくさんいます。 ある子は、シャベルで砂山の上から下へ一直線に掘り進め「ここ かわにするんだ!」と張り切ります。それを聞いていた他の子が、「じゃあ みず もってくる!!」と井戸(長谷幼稚園には、子どもたちが自由に使うことのできる井戸があり、その水を使って遊んでいます)から水を運んできて、勢いよく流します。思い通りに水が流れると「やったー!!」と喜んだり、予想もしないところに流れたのを見て「きゃー!!」とはしゃいだり、「もっと みず もってきて!」とリクエストする子もいます。 砂山を通して、クラスや年齢関係なく、自然と仲間とつながって楽しくなっていく姿が、いいなと思います。砂には、心も体も柔らかくする力があるのかもしれません。 そうやって何度も何度も水を砂山に流していくうちに、砂と水が混ざってトロトロになってきます。すると、その中に手を入れる子がいます。「とろとろで きもちいいよ〜♪」砂と水が混ざった感覚を楽しんでいるようでした。もっと暖かい日には、「このなかに はいっちゃおう!」と靴を脱ぎ、はだしでその中に入って足でその感覚を楽しむ子もいます。そんな時の子どもたちの笑顔は、本当にキラキラしています。掘って、掘って・・・と無心で遊んだり、トロトロ、ザラザラな感覚を味わったり、気持ちを楽に思い切り楽しんでほしいなと思っています。           H24.02 PLUS1.jpg