この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
今年度も新しいなかまを迎えて長谷幼稚園の生活が始まりました。新しい環境にどきどきしている新入園の子、進級したことが嬉しく、ドキドキしながらもはりきっている在園の子などいろいろな思いの中ですごしています。
長谷幼稚園では異年齢クラスで3〜5歳児が共に生活しています。登園後、スタンプを押し、リュックを置いたら外や中、幼稚園のいろいろなところで思い思いにあそび始める子どもたち。クラス、年齢関係なく、好きなところで、「今やりたい!」そんなことをひとりひとりがあそび、その中でなかまともまざりあいながら過ごしています。
その様子は様々で、砂山で砂を集めることが楽しかったり、地図を作って宝を探しに行ったり、江ノ電に乗って海や山に行き、魚や動物になりきってあそんでいたり・・・、子どもたちならではのおもしろい世界がいろいろなところで拡がっています。
中には新しい環境にとまどう子や、お母さんと離れることがさみしくて、泣いている子もいます。そんなとき、「おかあさんたんけんにいこう!ここにいるよ!」と地図を作ったり、「いっしょにあそぼう!」と声を掛け合う子どもたちの姿があり、一緒にあそんでいるうちに、気がつけばニコニコ、そんな姿もあります。
子どもたち自身で考え、あそび、生活全体過ごしていってほしいなと願っていますが、今の時期はいろいろなことを感じ、楽しいことを見つけ、ひとりひとりがリラックスして幼稚園が安心できる場になるといいなと思っているので、保育者も子どもたちとあそぶ中で楽しいことを一緒に見つけたり、わくわくするようなきっかけを出して過ごしています。えのぐや砂山、音楽会・・・、いろいろな刺激の中で心や体を動かし、好きなことを見つけ、じっくりあそんでいってほしいなと思います。
ひとりひとりのあそびの中で楽しい気持ちを拡げている姿と共に、クラスみんなで過ごす時間も楽しい時間のひとつになってきています。そこでクラスで「のり」を使って絵本バッグを入れるところをみんなで作ろう!というきっかけで過ごしてみました。
すると、ひとりひとりが気持ちを向けてその子が思うように作っている姿がありました。ただ箱にのりで布や紙を貼っているだけのようにも見えますが、「ここにつけると、がんじょうになるよ!」「そらぐみってわかるようにくもをつけたよ!」とその思いはふくらんでいて、言葉はなくても、ここにつけてみよう!という気持ちでつけている子もいました。出来上がると「みてみて!」と、とてもキラキラかがやいた表情で「みんなでつくった!」そんな嬉しさも感じているようでした。
中には初めてのことにすっと入れず、初めはやらずに見ていて、でもやり始めると楽しく、それが自信になったり、また明日もやりたい!という気持ちにつながったりしています。
今、少しずつ楽しさを感じあそびも拡がってきている子どもたち。これからどんな生活をみんなでつくり、すごしていくのかとても楽しみです。