H20.12 かがやき+1
2008年12月31日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『みんなで囲んで楽しい!』

です。

ある日のお弁当の時間、いつものように、大きな机をクラスのみんなで囲み、食事をしていると、Aくんが、「きょうは、○○ちゃんといっしょに(隣りに)すわったんだ!」と嬉しそうに話し始めました。Aくんは、「○○ちゃんのとなりは、△△で、△△のとなりは□□くんで・・・」と、隣り、また隣り、と視線を移しながら、友だちの名前を呼んでいきました。すると、その声が、他の子どもたちの耳にも入っていったようで、Aくんの声に合わせて「□□くんのとなりは、◇◇!!」と、友だちの名前を呼ぶ子が、段々と増えていきました。そして、最後には、 Aくん「◇◇のとなりはー?」 みんな「◆◆ちゃんー!!」 と、クラス中にその声が拡がりました。子どもたちは、みんなが自分を見て名前をよんでくれるのが、嬉しくて恥ずかしくて、ニコニコしたり、隣りの子が呼ばれると、次は自分だ、とワクワクしたりしていました。ぐるりと一周、友だちを見て、名前を呼んだり、友だちに呼ばれたりして、とても嬉しく楽しい気持ちになった子どもたちでした。 長谷幼稚園では、お弁当の時間だけでなく、クラスで過ごす、“かえりのじかん”や、集まって相談する時など、“みんなで輪になる”、という場面がたくさんあります。友だちの顔を見ながら話ができる、そういう時間を大切にしたいな、と思っています。 また、長谷幼稚園で子どもたちが使っている椅子やテーブルは、“オヤジの会”(保護者のお父さんたちの集まり)の皆さんが、手作りしてくださったものです。木の温もりや、味わいを、子どもたちにも肌で感じてほしい、と、木で作ってくださいました。木目や木の形を活かしたもので、1つ1つが、違った色、形をしています。また、椅子は4人前後で座れるようなベンチタイプで(ひっくり返すと、お父さんたちから子どもたちへのメッセージが書かれています)、テーブルも、子どもたちが何人もで持ち上げて運べるような、大きなものになっています。お弁当の時間には、それらをくっつけて、みんなでテーブルを囲むのです。ベンチタイプの椅子なので、友だちと、肌と肌をくっつけて座れ、ちょっと狭かったらつめてあげる、など、子どもたちが自然に友だちのことを感じて過ごしていて、とてもいいなと感じています。 様々な友だちのことを知り、みんなで過ごすことが楽しくなっている、長谷幼稚園の子どもたち。3学期、そんな仲間との生活が、どんな風に盛り上がっていくのか、とても楽しみです。           H20.12 PLUS1.jpg