この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
1学期から異年齢のクラスで過ごしていく中で安心し、楽しくなったり、生活の中で自信をつけたりしてきました。そして11月上旬から色別の生活(年齢別)になった事で今まであまり関わった事のない子と出会い、そこでお互いに刺激し合い、また違う色を意識しながら生活をしていく中で新たなイメージの世界、"ゆめのくに"が拡がりました。その"ゆめのくに"にはその色ならではのアイディアやおもしろさがありました。
あかの子(年少児)のゆめのくに
「〜って事ね!」とイメージの中で何かに変身しちゃうのが楽しい赤の子達(年少)。うさぎやライオン、ヘビなどの動物や、電車やバス、ジェットコースタ、コーヒーカップなどの乗り物、そして花や虫になって遊びました。乗り物になるのが好きで"ゆめのくに"には電車でいこう!となると皆でつながって一本のなが〜い電車になって行きました。着くとそれぞれに"自分はこれが好き"というものになったり、他の子がなっている姿を見て面白そうと思ったものになったりしていました。遊んでいく中で他の色の子達がやっている事を魅力的に感じた子ども達はトンカチを使い"ゆめのくに"の空間を作ったり、廃材の箱や布、毛糸を使って変身した時に身につけるものを作ったりしました。作る事でより気持が盛り上がると共に、ただ変身して楽しいというところから拡がりました。例えばうさぎになっている子はおなかがすいたから人参を探しに散歩へ出かけ、そこで巨大人参を見つけてみんなで「うんとこしょ!!」と抜いて切って食べる真似をしたり、カブト虫になっている子は木(大人)を見つけると近寄って登り、蜜をすう真似をしたり、花の子は水をかけてもらってたら(かける真似)だんだん成長して花をさかせるけど、水をかけてもらい過ぎちゃったらうさぎになっちゃったりとそのなりきっている世界に入り込んでいました。それぞれがそれぞれになりきって楽しいという気持を"ゆめのくに"で味わっていました。
にじのゆめのくに 〜あおの子(年中児)〜
みんなで"ゆめのくに"のイメージを拡げ、出てきたアイディアを受け止め、"ゆめのくに"の中にある"どうぶつのくに""くだもののくに""ようちえんのくに""ぱれーどのくに"その一つひとつの世界を楽しんでいった青の子達(年中)。遊んでいく中で楽しくなり気持が盛り上がっていき、"自分はこの世界で遊びたい"という気持が強くなっていきました。そして同じところに興味をもったグループの仲間と一緒にアイディアを出し合い、互いに刺激し合いながらその国のイメージを拡げてストーリーを決めていったり、身につけるものなど作ったりしていき、それぞれに楽しくなると共に、グループの気持が一つになっていきました。
どのグループの子達もなりきる楽しさや皆で気持を合わせて過ごす楽しさ、仲間がいるからこそ拡がる楽しさを感じていました。また自分の思いをグループの中でだしたり自分の思い描いたものを形にしたりしていくことで、それが自信につながった子もいました。
ゆめのくに 世界一周 グルメの旅 〜きいろの子(年長児)〜
今までの生活の中で様々な経験を重ねてきた黄色の子達(年長)は、生活全体を皆で考え、過ごしていきました。一人の子が出した"ゆめのくに世界一周ぐるめのたび"というアイディアを魅力的に感じた黄色の子達は、どんな旅になるかを考えました。そして "ほしのようちえん"、 "おしろ" "とらんぷりん"、 "おんせん"、 "やたい"のグループに分かれました。それぞれのグループに分かれアイディアを出し合い相談していく中で深めていき、作るところでも様々な廃材を使って作り、歌や体、光りと影などを使って自由な発想の下で様々なかたちでそれぞれの世界を表現しました。
それぞれのグループがそれぞれにこだわり、子ども達で作りあげました。"自分達で考え、そして作った"というところで大きな満足感を感じると共に、黄色の子みんなで一つの事をやったというところで気持も一つになりました。
子ども達のおもしろさやアイディア、工夫がつまった幼稚園の子みんなで作って遊んだ"ゆめのくに"。そこにお客さんを呼びたい!そう思った子ども達はお客さんがそこへ行ったり、そこから帰ったりする時に乗れる動く滑り台になりました。幼稚園の子みんなで気持を合わせて手をつないで大きな一つの丸になったり歌ったり踊ったりしました。
『ゆめのくにに来てくれてありがとう』
あおの子、きいろの子の ゆめのくに 詳しく紹介!
〜あおの子〜
"どうぶつのくに"は原っぱで動物達が遊んでいると雨が降ってきたから傘をさしてトンネルを通って動物のおうちへ帰ります。おうちに着いたら楽しいダンスが始まります。またトンネルを通って原っぱへ戻ると今度は雪が!そしたらなんと雪に変身してしまいます。
"くだもののくに"はりんごが大好きなりんご家族はりんごを食べると眠ってしまいます。目覚ましの音で目がさめるとノリノリのりんご家族!「りんごりんごりんごりんごりんご!」とりんごのリズムでダンスが始まります。最後はおばけになってお客さんにお菓子をくれます。
"ようちえんのくに"は幼稚園の木に変身している子ども達。「ちちんぷいぷいの○○!」でくじゃくや絵本バックに変身してしまいます。最後は電車に変身すると虹がある所へ!そこではえのぐのダンスがはじまります。
"ぱれーどのくに"はピアノやラッパ、たたいて音を出す楽器など様々な楽器を持った演奏隊とうた隊、ダンス隊達がぐるりと歩いてまわれる舞台でパレードを見せてくれます!パレードの後にはお菓子のサービスがお客さんにはあります。
〜きいろの子〜
"ほしのようちえん"は魔法の先生が「ちちんぷいぷいのぷい○○になれ!」と星の幼稚園に通っている星の子に魔法をかけると、透けて見えるビニールの裏で星の子がポーズをとって影を見せてくれます。色んな食材にも変身しちゃいます。魔法で調理してくれるのでお客さんはおいしいものが食べられます!
"おしろ"では廃材で作ったお姫さま、王子様、リサちゃん(お姫さまの子ども)が同じく廃材で作られたきりんやうさぎ、ライオン、ロボットの背中に乗って結婚パーティーへ行ってダンスをしたり、リサちゃんの誕生日パーティーへ行ってロボットが変身したケーキでお祝いしたりします。まるで人形劇のようです。
"とらんぷりん"では卵から生まれた動物達がトランポリンのように弾むプリン、とらんぷりんで遊んだりかくれんぼをしたりします。そのうちにお腹がすいた動物達は買い物へ行きごはんを食べます。食べた後はトンネルを通ってとらんぷりんへ行き、すやすやと眠ってしまいます。
"おんせん"ではおいしい食べ物が温泉に浮かんでいて、おいしいもの達がかくれんぼを始めます。かくれんぼの後また温泉に入ると『ミックスジュース』の歌でグルグルとまざりジュースに!飲んでもらっているうちにだんだん温かくなって今度はスープに!またまたおいしいものが食べられるのです。
"やたい"は段ボールで作ったやたいに乗り込んだお好み焼きや焼そば、紅ショウガなどのおいしいもの達が、やたいのテーマソングをうたいながらゆめのくにを走り回ります。やたいを呼びとめると止まって色んなおいしい物に変身して食べさせてくれます!