はせだより+1 2003年度
2004年3月27日

このコーナーは、長谷幼稚園の先生達が綴り描いてくれるコーナーです ここでは、幼稚園で過ごしている子どもたちの姿や、そこにいる私たち保育者がその姿を見て感じたことなどをお伝えしていきたいと思います。 いつものはせだよりとはちょっと違う「はせだより+1」、

時々CHECKしてみて下さい。 TITLE05211.JPG - 23,107BYTES *「きいろのこの おわかれ会」 (3月23日)  長谷幼稚園では、毎年3月17日を『さよならの日』(卒園式)としています。 今年は、黄色の子(年長児)が名前を『きいろのこのおわかれ会』と考え、3月17日に行われました。 そして、その『さよならの日』をどんなふうに過ごしたいか子どもたちが考え作っていきます。  今年の黄色の子たちは、園長から卒園証書をいただく所をどうするか相談して、「橋を歩いていくともらえる」「入り口はくぐれて、カーテンをつける」と、アイディアが出ました。 木箱や板を運んで、「部屋の中でトンカチ・のこぎりは初めてだね!」と形にしていく黄色の子の姿は、たのもしく感じました。 また、入り口のカーテンは、12月のお楽しみの日の時に黄色の子が考え表現した『どうぶつかいぞくショー』の絵を、針を使い自分たちで縫って作りました(長谷幼稚園では、布で何かを作る時、ししゅう針とししゅう糸を子どもたちが使い作ることもあります。 本物の道具を使い、真剣に作っていく姿は、とても素敵だなと思います。 安全面には、私たち保育者が充分に気をつけ、使用するようにしています)。  『きいろのこのおわかれ会』当日、ひとりひとり名前を呼ばれ、オリジナルのカーテンのついた入り口を通り、橋を歩き、黄色の子は卒園証書をいただきました。 堂々と証書を受け取る姿が印象的で、またその姿を、桃(3歳児入園で入った子)・赤(年少児)・青(年中児)の子も真剣に見つめていました。 SASHIE0327.JPG - 10,533BYTES  また、クラス(花・鳥・風・月組)ごとに、1年間幼稚園で過ごし楽しかったことを、音・音楽・お話・廃材・体・・・などいろいろな表現で見せ合いました。 はな組は絵の具がこぼれて、絵の具で描いて・・・と『えのぐの話』を体を使って表現したり、子どもたちみんなで動きを考えダンスをしました。 とり組は廃材で隠れるところを作り、自分たちが動物になって隠れる『どうぶつかくれんぼ』と、粘土がのびて線路になって・・・と『ねんどの話』を体を使って表現しました。 かぜ組は『もちつきの話』を、もち米を買ってきて、「おもちはぺったんこ」とかけ声に合わせてついたり、子どもが歌も動きも考えた『おもちもちもちダンス』を歌って踊りました。 つき組は、秋みんなで遊んだ『めいろランド』を廃材で作り、ひとりひとり作った人形を使って、『めいろランドのお話』を表現しました。 そして、子どもたちが歌詞やメロディーを考えた『めいろランドのうた』『はせようちえんのうた4番』も歌いました。  『さよならの日』を子どもたちみみんなで考え過ごしてきたこと、そして、自分たちで考え作った『さよならの日』を過ごせたことは、素敵なことだと思います。 そして、黄色の子が退場するとき、ポテトコーラス(今までの卒園生そして在園生のお母さんのコーラスサークルです)の方々の素敵な歌声が響きました。 黄色の子の卒園を、長谷幼稚園でつながった方々でお祝いできることは、すばらしいことだと思いました。  黄色の子、卒園おめでとう。 ひとりひとり自分の道を歩いていってほしいと思います                                                                                            
*大切にしたいこと (2月27日)  長谷幼稚園の子どもたちは、私たち保育者のことを「ともちゃーん」「マンモス〜!」と、名前やあだ名で呼んでいます(子どもだけでなく、保護者の方も保育者同士もそう呼んでいます)。 これは、子どもにとって、私たちの存在が、喜びや悲しみ、そしてひらめいたアイデアをスッと伝えることのできる、仲間のような存在でありたいと願っているからです。 私たちは、常に子どもと同じ目線に立ち、子どもと一緒に考え、生活自体を子どもたちと作っていきたいと考えています。 実際に私が保育者として子どもと一緒に考えて作っていく生活を送る中で、子どもから「○○ちゃん」と呼ばれることは、自然な形なのだと感じています。  2年前、私が初めて長谷幼稚園を訪れた時のことです。 当時、まだ保育を学ぶ学生だった私は、初めて出会う長谷幼稚園の子どもたちが、どんな風に遊んでいるのか見てみたいと思っていました。 その日は、クラスごとの集まりがあり、あるクラスの集まりを見学していた私に、子どものうちの1人が、クラスの仲間に向かって、「あのおねえちゃん(私)のこと、なんてよぶ?」と問いかけました(それまで、私は、子どもからこんな風に名前で呼ばれたことがなく、長谷幼稚園では保育者をそう呼んでいることも知らなかったので、とても驚きました)。 それを聞いて、他の子どもが「なんていうなまえなの?」と私に聞いたので、「○○○○だよ」と答えると、「じゃあ、ともちゃんってよぶのは?」と、また別の子どもが言いました。 それ以来、私は、子どもたちから「ともちゃん」と呼ばれるようになりました。  この出来事があって、私は、子どもの「あのおねえちゃんのこと、なんてよぶ?」という一言の中に、長谷幼稚園の子どもたちの、自分で考えていく力を感じました。 毎日の生活の中でも、子どもから出てきたアイデアや思いが尊重され、みんなで考えて作っていく経験がたくさんあり、それが積み重なっているからこそ自然に出てきた一言だと思ったのです。 そして、始めは、子どもから名前で呼ばれるということにとても驚いた私でしたが、後に、前述のような、長谷幼稚園の保育者の思いを知り、自分の中にあった固定概念に気が付きました。 自分の中で当たり前になっていることというのは、なかなか自分では気付きにくいものだと思います。 けれども、そこをあえて意識して原点に返り、本当に子どもにとっていいことはなんだろう、と考え追求していくことが、保育者にとって大切な姿勢なのではないかと思ったのです。 長谷幼稚園では、保育者の呼び名だけでなく、様々なところで一から考え直したり、新しいことを試みる姿勢を大切にしたいと考えています。 去年と違う今年、今年と違う来年、私たち保育者も楽しみながら子どもたちと考えていけたら、と思っています。
*同年齢の仲間との生活、過ごしてきたよ (12月19日)  長谷幼稚園では、異年齢クラスを基本としていますが、11月6日から2学期終わりの12月19日まで、同年齢の仲間との生活をしてきました。 それは、子どもたちが異年齢・同年齢の両方の生活が織り成す中で育っていってほしい、と考えているからです。   4月から過ごしてきた幼稚園が自分の場となり、そして、クラスが1つの安心の場となってきた子どもたち。 11月6日からの同年齢の生活の中で、また、新たな子どもの姿に出会えるのではと楽しみに思い、生活が始まりました。 それぞれの同年齢の生活の様子をお伝えします。   1.の子(年少児)  同年齢の生活が始まって間もなく、帰りの時間にこんな姿がありました。 1人の女の子の隣に、2人の男の子が座りたがりました。 先に座っていた男の子とその女の子の間に、後から来た男の子が座ろうとしました。 後から来た男の子は、自分の「あの子と座りたい」という思いだけで少々強引に座ろうとする姿がありました。 もちろん先に座っていた子は「僕も座りたいんだ」と主張します。 しばらく2人は泣きながら、自分の思いを伝えていました。  その時周りの子は、その状況を本当によく見ていました。 「○○くんが先に座ってたよ」など、子ども同士で声を掛けたり、こちらに教えてくれたりしました。 周りの子の声かけもあり、後から来た男の子は、今日はそこには座れない、ということに納得し、別のところに座ることにしました。  このように自分の思いを通そうとする姿は、この桃・赤の時期(年少)だからこそあるのだと思います。 このようなぶつかり合いを何度も経験することで、少しずつ周りのことが分かっていったり、譲る気持ちなどが出てくるのだと思うので、この時期、子どもたちの気持ちの出し合いも大切にしていきたいと考えています。 SASHIE12191.JPG - 6,222BYTES   2.の子(年中児)  年中の子数人で、ダンボールを使って秘密基地を作りました。 作っていく中で、「ダンボールをつなぐのは、穴をあけてひもで結ぶといい!」と考えたり、もともとあいていた穴を見つけて、「ここからくぐろう」「こっちはのぞく穴」と、どんな風に遊べるかも、子どもたちの中に広がっていきました。 そして、それを見ていた他の子どもたちも、ひとり、またひとり・・・と、「ここ通っていい?」と、秘密基地で遊ぶことが楽しくなっていったのでした。  また、遊んでいくと、秘密基地の中にダンボールでテレビを作る子も現れ、そのテレビに映っている(つもりの)映画を見たり、見えないコントローラーを手にし、「あ、穴に落ちちゃった〜!」とテレビゲームが始まったり・・・と、遊びが広がっていきました。  そしてお弁当の時には、「秘密基地で食べたい!」と子どもたち。 自分たちの作った秘密基地を大事に思い、生活の一部として楽しんでいく子どもたちの姿、いいなと感じました。 SASHIE12192.JPG - 10,071BYTES   3.黄色の子(年長児)  以前年長の子で小学校に遊びに行った時、小学1年生が踊っているダンスを見せてもらいました。 そして、「私たちもダンスをやりたい」と、ある女の子から話がでてきました。  そこで、ダンスの振り付けをゼロから考え、「ジャンプをしよう」「ボンボンを振るように腕を動かそう」「手をつないで、ぐるぐるまわってみる」と、『オブラディ オブラダ』の曲にのせて踊ってみました。 自分たちのダンスができ、うれしい子どもたち。 何度も踊ることを楽しみ、そして、『スーパーきいろともだちぐみだんす』と名前を決めました。 1人の「ダンス楽しそうだからやってみよう」の気持ちが、年長の子全体に拡がり、力を合わせ自分たちのダンスを作り、みんなで踊ることを楽しむ姿、いいなと思いました。  また、年長の子が踊っている姿を見て、年中の子も「あのダンスやりたい!」と、年長の子にどうやって踊るのかを聞きながら、踊っている姿もありました。  小学生に刺激を受け、年長の子がダンスを考え踊り・・・その姿を見て、年中の子も踊ってみて・・・と「ダンスやってみたい!」の気持ちがつながっていき、それも、素敵なことだと思いました。 SASHIE12193.JPG - 7,063BYTES      それぞれの同年齢の生活の中で、いろいろな子どもの姿に出会えました。 3学期、また異年齢の生活での子どもの姿も楽しみにしています。  
*とんかち、のこぎりでみんなで作ろう! (10月24日)  長谷幼稚園の子どもたちの様子は、このホームページの中では、特にアルバムのページで御覧頂けますが、アルバムの中には、子どもたちがとんかちやのこぎりを片手に作る姿があると思います。 先日(10月19日)も、“おたのしみの日”として、おうちの方と一緒に、子どもたちが作り出した“めいろランド”という木の空間で遊ぼうという楽しい行事があったばかりです。  長谷幼稚園の子どもたちは、大人が使うものと同じ本物のとんかちやのこぎり、釘を、安全面での約束をして使っています。 これらの道具や木材は、一見、子どもが扱うには危険とも思われがちですが、長谷幼稚園では次のような思いから、子どもたちに出していきたいと考えています。  まず、子どもたちは釘を打ったり、板を切ったりすることがとても好きです。 何を作るというのではなくても、ただひたすら打つこと、切ることが楽しく、それだけで夢中になり、ずっとやっていく姿があります。 また、とんかちやのこぎりを使っていくうちに、子どもたちは自然に木に親しんでいき、とんかち、のこぎり自体も身近なものになっていきます。 そうやって楽しいと思えることや好きなことでじっくり遊び、満足した気持ちを味わってほしいという思いがあります。 また、大人も使う本物の道具を子どもが使うことで、大人から任され、信頼されているんだという気持ちにつながります。 紙や砂とは違い、少々扱いにくい木材に取り組むことで、より大きな達成感や満足感を味わい、次への意欲や自信につながっていってほしいという思いもあります。 そして、木材で作った空間は、ダンボールや箱とは違い、簡単に壊れることなく丈夫に作ることができます。 子どもたちにとって、自分たちが作り出した空間は、作っては遊び、また作り・・・と、色々な工夫をしようという発想を生んだり、自分たちの世界を楽しむというように、与えられた空間とは違った思いを持つことができるのです。  長谷幼稚園では、2学期に入り、外で遊ぶことが気持ちのよくなってきたこの時期に行事があります。 この行事で、私たち保育者は、とんかち、のこぎりを使って、子どもたちが1つの世界を作り、さらにその世界で遊べることも子どもたちに作り出してほしいと願っています。 今年は、子どもたちから「めいろをつくりたい」という声があったので、みんなで集まり、迷路の中にどんな場所があるといいかを考えていくと、「すべりだいがある」「10人のれる2階がある」「おはながいっぱいさいているところがある」など、様々なアイデアが出てきました。  そういったアイデアを形にしていく部分でも、「ここには回転ドアがある」とイメージを膨らませ、子ども同士が力を出し合いながら巨大迷路が出来上がっていったのです。 そこでは、自分はとんかち名人!と思って、何本も釘を打っていく姿や、なかなか切れない板でも時間をかけて切っていく姿がありました。  また、ただ通るだけでも楽しい迷路。 通って遊ぶ中で子ども同士がはちあわせると、じゃんけんゲームが始まったり、かくれんぼをしたりと、遊びもひろがっていき、子どもたち全員が、自分たちの作った空間で楽しんでいました。   長谷幼稚園では、子どもたちが自ら考え、作っていくことを、 日々の生活の中で願っています。 SASHIE1024.JPG
*あの子って、こんな子! (9月26日) 2学期が始まって、子どもたちは絵の具・粘土・砂を楽しんだり、走ること、ドロケイや鬼ごっこをしたりと、毎日遊びの世界が拡がっています。  その中で、”かごめかごめ”をしている子どもたちの姿がありました。 輪になった子どもたちの中に、一人の子が目をつぶりしゃがんでいます。 その周りを輪になった子どもたちが、「かごめ、かごめ、かごのなかの〜」と歌いながらまわります。 そして歌が終わり、まわるのも止まり、そこで、しゃがんでいる子に「後ろにいる子だれだ?」と聞きます。  後ろにいる子の声が手がかりとなったり、周りの子が「赤(年少)の女の子だよ」とか、「髪の長い子だよ」とか、こんな子というヒントを言います。 そんな中、「やさしい子だよ」とヒントを言っている姿がありました。 SASHIE0926.JPG - 14,571BYTES また、具合が悪くなった子に、「気持ち悪いときはオレに言えよ」と声をかける子、そんな子どもの気持ちすてきだなあと思います。  1学期からすごしてきた生活の中で、○○ちゃんってこんな子、○○くんってあんな子、と少しずつ知ってきている時期なのかなと感じました。 そして、周りの子のことに少しずつ気がつき、思ったことを相手に伝えていく、そんな姿も大切にしながらすごしていけたらと思っています。 
*おもしろ誕生日会 (7月4日)  長谷幼稚園では、月に一度誕生日会があります。 この誕生日会では歌をみんなで歌ったり、どのようにお祝いしようか考えてやったり、私たち(保育者)からのおたのしみがあったり、その月によって内容は様々です。 「どうしたら喜んでもらえるかな」と考え、出てくる子どもたちのアイディアは、大人が考えもしないようなものでいっぱいです。 そんなアイディアのたくさんつまった誕生日会を、子どもたちと一緒に作っていきたいと思っています。 また、子どもたちの気持ちを大切にしながら、クラス別であったり、2クラスずつであったり、全体であったり、月ごとにお祝いをする単位を考えています。  6月の誕生日会の様子をお伝えします。 はな組の子どもたちは、ケーキを作ってお祝いしました。 「ケーキを作る」と聞いたら、私たちは空き箱を重ねてケーキの土台を作り、そこにクレヨンでイチゴやクリームを描き・・・というようにケーキを客観的に見ることができるものとして、形にしていくのだろうと想像してしまいがちです。 しかし、今回のはな組のケーキは一味も二味も違ったのです。 気持ちも体も自分自身すべてがケーキの一部なのです。  「スポンジになる」と一人の子どもが言うと、「私も」と同調する子もいれば、そこから連想して「私はイチゴ」と言ったり、「クリームになる」と言う子がいたり、どんどんイメージは拡がり、子どもたちの中に徐々に『ケーキ』のイメージや形が出来上がっていくのです。 それは限りなく広がっていくものなのだと感じます。  スポンジになった子は手をつなぎまるく輪になりました。 「フワフワなんだよ」と言いながら、つないだ手を前後に揺らし、スポンジのフワフワとした感触までを表現しました。 子どもはそのモノをよく知っていて、それを感じるままに体中で表現しようとする力がとてもあるのです。 SASHIE07041.JPG  スポンジの中には、クリームの子どもたちがいます。 クリームと言っても様々です。 「クリームは白色」とイメージしている子は、もともと色のついた布をクレヨンでひたすら白になるように塗って、その布を体に巻きました。 また、「私はクリーム」と思っている子は布の真ん中に頭が入る穴をあけ上からかぶり、足が入る穴をあけズボンにして下から履き、腰の辺りでヒモで結び、胸からお腹にかけて数枚の布を巻きました。 頭から足まですべてその子自身がクリームになりきろうとするのです。 クリームという一つの言葉からイメージし、出てくる子どもたちのアイディアは、どれをとっても一つ一つ異なります。 それは見る視点が一人ひとり違い、このクリームで言うと、色に焦点をおき考えていく子、いかに自分がクリームとして存在できるかを考えていく子、というように表現の仕方、表現したい部分が一人ひとり違うのです。 SASHIE07041.JPG  「誕生日の子をびっくりさせたいな」と考えた子どもは、ビックリイチゴになりました。 布を頭からすっぽりかぶり座ってじっと待ち、食べようとすると、ビョーンと飛び出すのです。 お祝いする相手の気持ちを考えながら作っていく姿とてもいいなと思います。 SASHIE07043.JPG  ケーキの形ができると、次はロウソクになる子がでてきました。 ロウソクの子はピーンとまっすぐに立ちます。 マッチになる子は二人で一本。 一人が「ロウソクをつけます」と言うと、もう一人が「チッ」と言います。 すると、ロウソクの子は手を頭の上にあげて、炎の形にして表現します。 二人で分担して一本のマッチになろうという発想、子どもの考えること本当におもしろいなと思います。 また、ついたロウソクの火は、誕生日の子がフーっと吹き消すこともできるのですが、ロウソクも一本ずつ特徴があり、すぐに消えるものもあれば、吹いても吹いても、なかなか消えないロウソクなど様々です。 SASHIE07044.JPG  そして、最後は「ケーキを食べていいよ」と誕生日の子にお知らせしてくれるピヨが現れました。 「ピヨピヨ」と言いながら鳥になりきってお祝いしました。  次から次へと出てくる子どもたちのアイディアはおもしろいものばかりで、本当に驚かされます。 「ああしよう、こうしよう」と考え、つくりあげていく姿、本当にいいなと思います。  これらのお祝いを考える時、「○○ちゃん、〜歳だね」と言ったり、「○○ちゃんにあげるんだ」と言ってプレゼントを作ったりしています。 「おめでとう」という気持ちで友だちの誕生日をお祝いする姿、とてもいいなと思います。 また、誕生月の子どもは、どんな風にお祝いしてもらえるか、楽しみに待っている姿もあります。 そして、お祝いしてもらった子どもは、次に誕生日を迎える友だちに対して、お祝いしようという気持ちになるのだと思います。 私たち(保育者)はこのような子ども同士が「お祝いしよう」と、互いに思う気持ちを大切にしていきたいと思っています。   
*いろんな素材であそぼう (6月6日)  風が心地よい季節となってきました。 新しい一年が始まり、幼稚園で生活していく中で、子どもたちはそれぞれに、幼稚園で好きなことを見つけて遊んでいます。  そんな中、長谷幼稚園では、子どもたちがたくさんの素材に触れ、その素材を体中で楽しんで欲しいと願っています。 その素材とは、えのぐ・べとべとのり・泥・砂です。 そのような素材に触れ、親しんでいく中で、それぞれの子どもの新たな姿に出会えたら、と願っています。 そして、「泥畑っておもしろい」「えのぐ好き!」「べとべとのりって気持ちいい!」・・・と、幼稚園がより楽しい場となっていくといいな、と思っています。   「えのぐ」:太いはけにたっぷりとえのぐをつけて、大きな板やダンボールに、全身使って大きく描くことを楽しもう  さて当日は、園庭に広がったトンネルや壁、大きな板に、子どもたちもびっくり。 こいのぼりの国から届いた絵の具で思い思い、大きく描いたり、ぬったくったり・・・。 上下左右、腕を大きく動かして、全身でえのぐを楽しむ子どもたちの姿がありました。 (このトンネルや壁でえのぐを楽しむ数日間以外にも、大きな板でえのぐを楽しめるようにしています)   「べとべとのり」:小麦粉を水で溶いて、熱を加えながら練ったもの、それがべとべとのり! とろ〜んと気持ち良いこの感触をたっぷり味わおう。  板の上にとろ〜んと広がったべとべとのり。 「きもちいいー!」「とろとろだね」「べとべと好きになっちゃたよ〜。 おもしろーい!」「ホットケーキつくいったよ〜」・・・。 遊びながら色々な声がきこえてきます。 途中からえのぐで色も加わって・・・「ビュ〜」と線がかけたり、ペタペタすると模様になったり、楽しみ方は様々。 全身べたべたになって楽しむ姿、いいなあと思いました。   「泥」:泥畑(黒土に水を入れて、とろとろにしてあります。 田んぼのようです)とろとろたぽたぽ、手・足・体全身で、泥の感触、その気持ち良さを味わおう。  水が入ってとろとろになった泥畑に入ってみよう! 「待ってました!」とどんどん入っていく子、「どんななの?」とゆっくり入っていく子・・・。 入ってみると、「うわ〜、ここが深いよ!」「気持ちいい〜!」「○○ちゃん、まっくろだよー」「○○ちゃんもだよ〜」・・・。 泥畑の中をとぷとぷ歩いてみたり、泥畑の中にとっぷりつかってみたり・・・。 楽しむ中で心も体も開放させていく姿、いいなと思います。   「砂山」:砂で大きな山をつくって、掘ったり水を流したり、楽しもう。  園庭にある砂山が、突然ど〜んと大きく高くなって、登ってみたい子どもたち。 裸足になって砂山の上で歩いてみたり、ジャンプしたり、気持ち良い! 次第に、「落とし穴つくろうか」「穴掘ろう! 手伝って!」「いいよ〜!」「水くんでくる」「あ! 川がつながったよー」「おんせんになった〜」「気持ちいいねー」「「トンネルもできたよ〜」。 穴を掘ったり、川にしてつなげたり、あちこちにトンネルができたり・・・と拡がっていきました。 一度つながったトンネルが遊ぶうちにこわれることもあります。 でもまたそこから大きな温泉になったり・・・いろんな風に変わっていく砂山っておもしろい! SASHIE0606.JPG  
*新しい仲間、嬉しいね! (4月25日)     4月に入り、新しい1年がスタートしました。 昨年度も在園していた子どもたちは、新しく入園してくる子どもたちを、とてもワクワクした気持ちで待っていました。 「ようちえんはえのぐができるよって、おしえてあげたい」「いっしょにあそぼうって、いいたい」などなど、歓迎する気持ちでいっぱいです。     入園の日だけでなく、日々の生活がスタートしてからも、泣いている赤(年少)の子がいると、ずっと一緒にいてあげたり、部屋まで手をひいてつれていってくれたり、「もし○○ちゃんがないていたら、だいじょうぶだよって、いってあげるの」と言う黄色(年長)や青(年中)の子の姿があります。 その子どもたちも、自分が入園したてで不安だった頃、年上の子に優しくしてもらったことがあったのかもしれませんね。 自分がしてもらって嬉しかった事をよく覚えていて憧れる気持ち、自分も他の子にそうしてあげたいと思う気持ちっていいな、と思います。     長谷幼稚園では、年長・年中・年少の子どもたちが1つのクラスで生活する、異年齢クラスを基本としています。 年齢に関係なく生活する中で、年下の友だちの面倒をみてあげたい気持ちや、年上の友だちに憧れる気持ちがうまれています。 そんな子どもたちが自然に年下の友だちを気遣う姿、いいなと思い、大事にしていきたいと考えています。       SASHIE0425.JPG - 23,387BYTES