木箱を丸く並べただけのようにも見えますが、ここが「どうぶつテント」です。
テント出入り口付近には、イラストいっぱいのドアがあります。
お話のあらすじは、こんな感じです。 ちょうちょやセミ、トラ、恐竜、赤ヒョウ・・・など様々な動物がテントの中で暮らしています。 その動物たちがある日、ヘビが守っているというタマゴ を探しに出かけるというもの。
朝、動物たちはまだ眠っています。
起きました。 「タマゴを探しに行こう!」「イエーィ!」
テントの中から、動物たちが出てきました。 テントの前に置かれている青い布は、川を表しています。
みんなで作った「たまごのうた」を歌いながら探しに出かけます。 「たまごはトントントン・・・たまごはピリッピリッピリッ・・・アイスも入ってる・・・ヘビが持っている・・・」というなんともかわいらしい歌です。 ヘビが出てきましたが、優しくしてくれないとタマゴはあげないと言います。 そこでみんなでヘビの頭を撫でてあげることにしました。
優しくしてくれたお礼に、ヘビが自慢のベロをペロペロと出して見せてくれました。
私はヘビじゃないけど、つられてベロ出しちゃった。
このあと「どうぶつテント」の動物たちもお得意のポーズを見せてくれたり、鳴き声をきかせてくれたりしました。
ヘビたちがタマゴを運んできました。 タマゴはパカッと割れるように、ダンボールノコギリを使って上手にギザギザに切ってあります(但し、そっと運ばないと運んでいる途中に割れてしまうことがあるようです)。
さあ、みんなでタマゴを割ってみよう・・・という段階になって、「どうやって割ろうか」と劇の途中で青の子たちの相談が始まってしまいました。 それとこのタマゴ、青の子たちの間では「お菓子のタマゴ」と呼ばれています。 今のところダンボール製のタマゴの中身は空っぽなのですが、中に入れるお菓子を作る計画もあるようです。 どうなることやら、お話の続きは本番当日のお楽しみ。
これは象です。
ちょうちょです。 可愛いでしょう?
ネコ。 ネコの服を作っているところです。
タマゴパックはライオンのたてがみにぴったり。
肩から小粋にタオルさげて矢沢永吉? いえ、茶色い羽のセミでした。
赤ヒョウ。 ちょうどいい赤い布が見つかってよかったね。
「ミーミーちゃん」たち。 歌を歌ってくれます。
「虫」ははさむのが得意。 クワガタに変装した後姿、強そう。
大きなくちばしの「ぺり」。 くちばし下の袋には魚が入っているそうです。
「とんび」。 速く飛べるよ。
「カン」は太っているので、赤ちゃんをおなかに乗せてトランポリンができます。
「恐竜」はのっしのっし歩いて、引っ掻くよ。
いつもおなかを空かせている「グーグー」。
ジャンプが得意な「イルカ」。 鮮やかなピンクの布地にクレヨンで斑点を描きました。
「ニャン」の衣装は、両サイドを細かく縫って作りました。 タイトなシルエットがちょっと色っぽい。
その他にもこんな衣装がありました。
もうすぐクリスマス。 雪だるま柄のしっぽです。
スカートの裾にたくさんのアップリケ。 ひとつひとつ縫いつけました。
ウエストと裾のところを大きな手作りボタンで留めてある巻きスカート。 大きなポケットも素敵。
この日は全員衣装に着替えて、園庭に作った「はせ森」で舞台稽古をしました。 本番まであと一週間、心配になるような出来栄えで、お弁当の時間が近づいても厳しい稽古は続くのでありました。
はじめミカンになって、ミカンの皮がむけたら、皮になっていた人がイモムシになり、ミカンの実を食べ、ミーミー、虫、ペリ、とり、イルカ、ニャン、カン、きょうりゅう、グーグーの順に食べられてはつながり、♪てくてく ランラランラ♪と歌いながら歩いていきます。 が、「○○が前だよ」「順番はいいんだよ」「違うよ!」 スムーズに長い列になるのは、なかなか大変。
全員がつながったら、今度は次々に卵を産んで、動物たちがおうちに帰り、どうぶつパーティーの始まりです。
跳ねるのが得意なカンガルーのカン達。 「ボヨンボヨン、カンカン」
大きな袋や布をすっぽりかぶったグーグー。グーグーはおなかがすくと「グーグー」と鳴きます。 おなかがいっぱいになって眠くなると「グーグー」と鳴きます。 同じじゃないかですって? この違い、本番で聞き分けてくださいね。
羽やツノがユニークなクワガタとカブトムシ。 段ボールに牛乳パック付けてひもを通してリュックのように背負ったり、大きな紙コップを角にしたりして、かっこよくできました。
ショーが終わって、「どうだった?」との呼びかけに、「たのしかった!」「ぜんぶおもしろかった〜」 そらぐみの子達、大満足の様子。
青いシートの上に靴を脱いで座ったいちごりんごぐみ(桃・赤の子/3歳児・年少)のかわいいお客さん達。 こちらは、ワクワク。
朝、目を覚ました動物たちは、卵を探しに行くため、川をジャンプして登場です。 川をジャンプしたら一度止まって、得意な仕草やポーズ、鳴き声をやってみることにしました。 ハムスターの2人は息もぴったり。 「パクパクパク」とえさを食べます。
ハムスターの2人は息もぴったり。 「パクパクパク」とえさを食べます。
茶色の布で、耳としっぽを作ってサルになりました。
手縫いの衣装で、トラになった2人「ガオ〜」。
イメージにぴったりな柔らかな布をまとったひよこです。かわいい声で「ぴー」。
どうぶつテントを出た動物たちがジャンプをする川は、今までの一枚の青い布をおいていただけでしたが、段ボールで補強し、青く塗った紙も貼って、みんなで素敵な川を作りました。
先週紹介したヘビのショーの後、お礼に動物たちが歌を歌います。 自分の所はもちろん、お友達の扮したどうぶつや鳴き声なども覚えて、みんな楽しそうに歌っていました。
♪スパイダー クモの巣 ちょうちょはひらっひらっひらっ
セミはミンミンミン ハムスターパクパクパク
ぜにがめ スイスイスイ さるはきっきっきっ
トラはガオガオガオ 犬はワンワンワン
ゾウはパオパオパオ チーター ポーズ
ネコはニャンニャンニャン カラス カァカァカァ
うさぎ ピョンピョンピョン おおかみガオガオガオ
ひよこ ぴーぴーぴー マルチーズ ユンユンユン
クロヒョウ ガオガオガオ ユッキーはシンシンシン
チャンチャチャチャンチャンチャ〜ン♪
たまごを守っているヘビたちからもらったお菓子が入ったたまご。 中に入っているアイスやクッキーは、カップやトイレットペーパーの芯の上に布や色紙を付けたり、箱を切ったり貼ったして作りました。 ぱくぱく「おいし〜い」本当に食べてしまいそう・・・?
お話が終わると、いちごりんごぐみの子達から、パチパチパチ。 「どうだったー?」「かっこよかった」「歌が小さかった」「じゃあ、もう一度歌おうよ」 自分たちが作った世界、みんなにも伝えたい気持ちでいっぱいです。
いよいよ明後日、自分たちが作り上げた世界を、お父さん、お母さん、おうちの人達が見に来る日です。
うさぎ号には、ピンクのかわいい布が貼ってあったり、ネコ号には、こんな絵が描いてありました。
ネコになるのが楽しくて仕方がない4人組。 首から提げているのは、鈴や名札だそうです。
歩き方もすっかりライオン!
イルカはツルツルなんだぁと、青いビニール素材でフィットするように作りました。 泳いでいる所です。
夜になっておやすみなさ〜いと眠っておしまいです。
目指すは海! たくさんのおうちの人達が見守る中、ガタゴトガタゴト。 みんなで少しずつ進みます。
海に着いたら、魚釣りやバーベキューおいもほりをして食べました。 なぜか、リンゴやパイナップルも採れて、みんなおいしそうにパクッ。
さあ海で楽しんだ後は、また電車に乗って、おうちに帰ります・・・とその時、「あーっ!」電車が横転! でも大丈夫、今日はお母さん達が助けてくれました。
おうちについたら、イルカやサメは泳いで、うさぎはぴょんぴょん跳ねて帰っていきます。
大きなしっぽを付けて、のしのし帰っていくライオン。
「がおっ!」と大きな声。 すっかり動物になりきる子ども達に、おうちの人からは、「おぉっ!」と歓声が上がっていましたよ。
このあと、♪犬のおまわりさんと♪おもちゃのチャチャチャを聞かせてくれて、夜になって、それぞれの鳴き声でおやすみなさいしたら、おしまい。 なりきる楽しさを全身で感じている、いちご・りんご組でした。
●● そらぐみ(青の子/年中クラス)・・・【どうぶつテントのおはなし】 ●●
次は、回れ右して園舎を背にします。 そこには、そらぐみのみんながトンカチして作ったどうぶつテントがありました。
さあ、今、おはなしの扉が開きました。
夜です。 どうぶつ達は、スパイダーとチーター以外、眠っています。
おはなしに出てくるたまごを守っているヘビたち6人も、ろうそくを持って起きています。 小道具が出てくるのかと思ったら、シンプルに指一本立てているだけなのは、ちゅうちゅう会(お母さん達によるお話会)の影響かな?
朝になってテントから次々にどうぶつ達が出てきます。
ネコちゃん達、青い川をジャンプして「にゃ〜」。
お米の袋に、綿を付けた雪だるまのユッキーです。 アイスを食べています。
ちょうちょの3人。 白いレースや、ピンク、カラフルな布で作った羽が素敵。 自分たちで作ったお花畑でミツも吸いました。
どうぶつ達みんなが揃うと、地図を発見。それを見ながら、おかしのたまごを探しに行きます。 もちろんみんなで作った♪たまごのうた♪を歌いながらね。
〜 たまごのうた 〜
たまごはトントントン たまごはトントントン
アイスも入ってる クッキーも入ってる
たまごはピリピリピリ たまごはピリピリピリ
へびが持っている
ヘビに会えました。 長いベロを出して見せてくれます。 男の子達は、紙を赤く塗ってベロを作りました。 女の子達は自前で、思い切り出してくれます。
ヘビにもらった段ボール箱のたまごには、紙や布で出来たおかしが入っています。 ♪たまごのうた♪で割った後、子ども達が殺到! おうちの人達からは笑い声。
どうぶつ達、そして仲間になったヘビたちも一緒にテントに帰って眠ります。
仲間と少しずつ考えて、声を掛け合い、認め合いながら作ったおはなし。 おうちの人達から大きな拍手をもらって、大満足。 みんな清々しい笑顔をしていました。
●● みかんぐみ(黄色/年長クラス)・・・【はせもりのおはなし】 ●●
さて、最後はみかんぐみのお話です。 実は、桃・赤の子と青の子の劇が行われている間も、みかんぐみ(黄色)の子どもたちは2階真ん中の部屋で、最後の練習をしていました。 外に聞こえないように窓を閉め切っての練習です。 今年流行った「気合だ!」といった言葉はありませんでしたが、「みんなの声で窓ガラスが割れちゃうくらい、大きな声を出してね!」と先生が気合を入れていました。
練習は「はせもりのおはなし」だけでなく、アンコールの出し物や観客と握手しながら退場することまで行いました。 その場で見ていた先生ふたりの「アンコール! アンコール!」の声に、「えーっ!」と本気で照れたり嬉しそうな表情が可愛かったです。
園庭では、出番の終わったいちご・りんご・そらぐみの子ども達がシートに座って待っています。 おうちの人達の期待もふくらみ、みんなで旗が目印の'はせもり'に大集合していました。 みかんぐみの子どもたち、最後の瞬間までバッチリ練習を積んで自信をつけて、さあ、出番です。
はせ森にある3つの村に1つずつあったみかんは、イモムシに食べられて、一列につながっていきます。 イモムシがどうぶつに出会うと、食べられてしまって、また列につながり、♪てっくてっくランラランラ♪と、歌いながら歩いていきます。
虫に出会いました。 「虫にみつかっちゃった〜」「いただきます、ガシャン、ガシャン」「食べられちゃったぁ」
次々にどうぶつ達に出会って、最後はグーグーに食べられてしまいます。 グーグーは、おなかがいっぱいになって、「眠くなって来ちゃった〜」みんなでぐーぐー寝てしまいました。
すると、「おなかがいたくなっちゃった」「たまごを産みたくなっちゃった」と、丸くなって、「う〜〜ん、ぽんっ!」と、今まで食べられてきたどうぶつ達が、次々に産まれて、すみかに戻っていきます。
みんなで考えたユニークなお話に、体を使っての表現。 展開もなかなか複雑。 「○○の番だよ」「そこで止まらないと」「聞こえないよ」仲間同士、声を掛け合いながら、前日まで何度も何度も練習を重ねてきました。 本番では、みんな堂々と大きな声で、スムーズに話も流れて行きます。
みんながすみかに戻った後は、どうぶつパーティーの始まりです。 それぞれのどうぶつ達が、得意技を見せてくれます。 イルカの3人はジャンプを披露してくれました。
イルカの3人はジャンプを披露してくれました。
ペリカンの'ペリ'の3人。 口にある袋の中から、捕れた魚を見せてくれました。
26,「どうぶつパーティー終わります」「見てくれて」「ありがとうございました」 かっこよく決まりました。
退場はみんなと握手しながらです。 一人一人が、ひらめきから、いろいろなアイデアを出し合い、そんな仲間の言葉に耳を傾け、それを認め合い、そこからさらにイメージを膨らませて新しいものを作り上げて来ました。 そして、身につけるものや舞台を少しずつ手作りしたり、繰り返し練習することによって、形になった'はせもり'の世界。 おうちの人達に見てもらえて、本当に満足そうなみかんぐみの子達でした。
毎年、黄色の子は笛田公園近くにある畑に出かけて、おいも堀りをします。 しかし今年はこちらも不作で、おいも堀りは中止になりました。 明日は、青の子が幼稚園の畑から掘り出したサツマイモと、幼稚園が手配して購入したサツマイモを使っての焼いもとなります。
ぬらした新聞紙とアルミホイルで包んだおいも。
様子を見ながら、落ち葉を足していきます。
焼きあがるのを待っている間に、大きなかごめかごめをしました。
「うしろの正面だあれ?」 「ヒント、青の子で茶色のくつ」
大きな焚き火です。 早いおいもは、30分ぐらいで出来上がります。 まずは桃・赤の子がいただきました。
焼いもひとつとそれを包むための新聞紙をもらいました。
黄色の子は、自分たちでシートも用意しました。
黄金色の焼いもから湯気がゆらゆら。
青の子も「ののさま、いただきます」。
「ウマイ」
おひさまいっぱいの園庭においしい焼いも。 みんな大満足の一日でした。

結局最終的にまとまったイメージは、キリンの形をしていて、しっぽの方は観覧車のようなものが・・・えっ? 製作は3学期に入ってから始めます。 一体どんな素敵なものが出来上がるでしょうか、皆さんお楽しみに。
黄色の子も「はせ森」とさようなら。 生活の一部であった大好きな「はせ森」。作るときも一生懸命だったけど、壊すときも真剣です。 そしてさすが年長の黄色の子たち。 手際もよく、一致団結で後片付けもお見事! 園庭にはあとかたもなくなりました。
「はせ森」の解体作業が終わると、次は各クラスの大そうじ。 今日は荷物を全部持って帰ります。 ロッカーの中を雑巾で拭いてきれいにしました。