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2005年8月16日
8月7日(日) 午後4時20分〜 夏祭り たいへん!幼稚園が燃えちゃった!そこへ仙人が現れて・・・。
8月7日 夏祭り
長谷幼稚園では、毎年夏季保育の最終日におやじの会主催の楽しいお祭りを行っています。 お父さんたちが7月中の日曜日と、昨日の土曜日に、集まって準備をしてくれました。 今年のテーマは「里見八犬伝」です。「みんなが、信じ合って何かをやり遂げる気持ちを大切にしていこう。」というメッセージを込めて光則寺と幼稚園に 「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」8つのポイントを作りました。 いつもの幼稚園とは違って、今日は夕方から。パワ−切れしないように、お昼寝と腹ごしらえをして、16時20分に登園です。 光則寺の赤門の前に集合すると、寺の門が開き、中から仙人と弟子達が現れました。
「やあやあよく来たなー。わしが長谷仙人じゃ。皆が大好きな幼稚園がなんと燃えてしまっておるんじゃ!わしが持っておる大うちわで消そうと思っても全く消えないんじゃ、そこで皆にも手伝ってもらいたいんじゃが、皆はうちわを持っていない。今から渡す腕輪にこの大うちわに書いてある8つの文字の色を全て集めてくれ。そうしたら、皆もうちわが手に入るぞ。」と仙人になりきったオヤジの会会長の名演技。
早速、腕輪を配ってもらい、各クラス2グループに分かれて、11〜14人のグループごとにいざ出発、冒険が始まります。おうちの人もわくわくしながら、付いて行きます。
さて、こちらのポイントは旧園舎の中、礼儀を重んじる、「礼」の道場です。 ここは、唯一お母さんたちの担当です。涼しげな浴衣や、はっぴ姿で、盆踊りを教えてくれるようです。 その前に、礼の道場なので「こんばんは」のご挨拶。 「教えてもらったりするときは、なんて言うのかな。」お願いしますとの声を待っていたら・・・ 「ありがとうございます。」 あれれ、そうだっけ。 でも素直で元気な声に、思わず「そうだね、じゃあ、みんなでありがとうと言いましょう。」 優しいお母さん達なのです。 そしてみんなで、盆踊りを踊りました。「ドンドンヒャララ・ドンヒャララ♪」
始めはきょとんと動けずにいた子ども達も、だんだんと身体を動かして踊り始めました。 「村祭り」に合わせたオリジナルの踊りです。
音楽が終わると、笑顔で踊っていたお母さんたちも急に真顔に戻って、みんなで 「ありがとうございました。」
次は、光則寺の赤門を入って右手に進み、「孝」のポイントです。 「大変じゃー大変じゃーわしは孝じいさん。 ウチの婆さんが立てなくなってしまったんじゃ。助けてくれー!」 横をみるとお婆さんが倒れこんでいます。 このおばあさん、子ども達が太鼓を一つ叩くと、少し、 また一つたたくともう少しと、どんどん元気になりました。 腹筋と背筋を使ってゆっくりゆっくり起き上がったおばあさん役のお父さん、お疲れさま。 子ども達、お人形のような動きにとても喜んでいました。
前もって配られたプリントの順路に従って、光則寺本堂前に行ってみると、いつもはない田んぼがあります。「忠」のポイントです。 「これは何か知ってるかな?みんながいつも食べているお米の苗だよ。」 「じゃあ大きい子の田植をしてもらおう。」 田植えをすると、お日様が出てきました。みんながお日様に気をとられていると、
あっという間に干からびた田んぼに早変わりで、みんなびっくり・・・ 「お日様もとっても大切だけど、雨(みず)も降らないと苗は育たないんだよ。皆で雨をよんでくれ。」 お父さん達が、うちわやざるにあずきを入れて雨音の効果音を出します。 すると雨雲が現れ、ザーザザーと恵みの雨。作物は元気に生き返りました。 とても不思議そうな子ども達でした。
次のポイントは、本堂から池の方へ進みます。 大きなクマが大きな口を開けて、待ち構えていました。「悌」のポイントです。 「みんな仲良しな仲間・兄弟で力を合わせて、クマの口に玉をたくさんいれてね。」 パクパク子供達が投げ入れた玉をクマは食べる食べる・・・・ 「あーお腹いっぱい!ありがとう。」とお辞儀をしてくれる気のいいクマでした。 さぁ、みんなよく頑張って来たね。ポイントごとに貰った腕輪の飾りも、もう5個になりました。
お次は「仁」。おみこしをかつぎます。 「よーし!わっしょいわっしょい」「やったー着いた!!」 「上手く担げたねー。けれどまだまだ終わりではないんだよ。」威勢のいいはっぴ姿のお父さん達。 「今度はこんなボールをお神輿にのせて、落とさないようにさっき来た場所まで担いでみてね。」
おっとっと・・・ボールはコロコロ転がってさあ、たいへん。 みんな「あぶないよー。」と声を掛け合い慎重に、ゆっくり「わっしょいわっしょい。」
「仁の色もらったね!」「あと3個で全部そろうね。」
次は、クジャクのクーちゃん小屋の前のポイント、「信」です。 「みんなにあげようと思っていた信の色(腕輪につける飾り)をはせぞうが持っていってしまったんだ! この綱をみんなでひっぱって出してね。」 「よし、わかった!」「うーんとこしょ」 力いっぱい引っ張ってもなかなか現れないはせぞう君。ところで、はせぞう君って誰!?
「うーんとこしょ!!」 「やったー!はせぞう君が出てきた!」 はせぞう君は、お父さん達が,暑い中一生懸命に作ってくれた,かわいい段ボールの子です。 「あっ、口のところにたくさんあったよ。」6個目の色もそろいました。
さぁ、そろそろ終盤です。 「智 」のポイントに着くと、うさぎになったお父さんが言います。 「やあ!みんなは誰だ、人間か?」 「人間だよー!!」 「そうか。人間は動物と違い3つのことができるんだ。 1つ、言葉を話せる。 2つ、道具を作り使う。 3つ、智恵を使う。 みんなも今からここにある迷路・・・智恵を使ってトンネルから抜け出してみてくれ。」
とっても大きい迷路に、みんな驚きながらも,穴をくぐって、あっちかな、こっちかな。 「お〜い、こっちだよ。」迷っている仲間を呼ぶ声。「あかりがみえたよ!」見事ゴールに到着です。
「おめでとう!」うさぎに智の色をつけてもらいました。
7つの色を腕に下げ、お寺の裏門の方に行き、とうとう、最後のポイント「義」にたどり着きました。 でも、いつもは無い赤い扉が立ちふさがっていて、通れません。 さらにその前には、大きな大きな、お父さんほどもある(?)岩が2つ!
「みんなで岩とお相撲して倒して、通るしかないぞ!」と、先に元気づけに色が配られてから・・・。
「よーしドスコイ ドスコイ」 「あれ〜」倒れたぞ!「やったー!!」 とうとう、色が8個そろいました。これで、うちわがもらえます。
みんながとうとう手にしたパステルカラーのうちわは、長谷ママ夏祭りチームを中心に、お母さん達が一学期からせっせと手作りしてくれた物です。 消しゴムを彫ったスタンプで、長谷幼稚園のマークや、テーマの8つの漢字も押してある、心のこもったオリジナルうちわです。 以前、オヤジの会で手作りしたという立派なおみこしも5年ぶりに登場し、参道を通って、みんなで園庭に戻ります。 そういえば、幼稚園が火事だと始めに言っていたけれど、どうなったかな?
あっ!幼稚園の門には、大きな炎の絵が貼付けられています。 「大変!まだまだ燃え続けているよ。みんなで扇ぐんじゃーっ!」 仙人の大団扇と一緒にみんなでパタパタパタ! すると、火が消えて絵が無くなり、門が開きました。 あ〜、よかった。
しかし、ほっとしたのもつかの間、なぜか園庭の隅にある、5年前のオヤジの会の卒園制作、おやじいすだけ、まだ燃えているみたい。
そして、上の窓から、マンモスが顔を出しています。どうやら逃げ遅れてしまった模様。 仙人が叫びます。「大変じゃー!」「おっと、また勢いよく燃えだしたぞ、マンモスを助けなくては・・・」 すると子ども達、「今助けるぞー!」と、一斉にうちわで勢いよく扇ぎだしました。 みんなの必死な様子に、マンモスの人気のほどが伺えます。 いつも温かく見守ってくれているマンモスが、子ども達は大好き。 そして、そんな素直な子ども達の様子に、お母さん達も感激です。 パステルのうちわがパタパタと100枚以上。とってもきれいでした。
しかし、火はなかなか沈下しません。「そうだあの盆踊りを皆で踊り、団扇で消そう」 ♪ドンドンヒャララ ドンヒャララ♪ 旧園舎の「礼」のポイントで踊りを教えてくれたお母さん達が、前で踊ります。 オヤジ達も、おばあさんやうさぎになったまま、一緒に踊ります。 振りの最後が、うちわで扇ぐのでした。子ども達も、お父さんもお母さんもみんなでパタパタパタ。 「マンモス〜!」
すると、火も消えて、園長がマンモスを助け出して、浴衣姿のマンモスが登場です。 「わ〜!やったー。」みんなから、歓声が上がります。
「ありがとう!」と園長から、お礼にと子ども達に大きな箱がクラスに一つずつ配られました。
子ども達からも、楽しい夏祭りを「ありがとう」と、お父さんお母さん達に、お礼の言葉がありました。 そして、夏祭り初めての、「アンコール!アンコール!」の声に嬉しそうなオヤジ達。 チームワークもばっちりでした。 その後、おみやげが配られました。たくさんのお母さん達が、旧園舎で手と口を動かしながら、楽しく制作したものです。 ピンクの入れ物の中を開くと、小枝に、ストローと千代紙が揺れる素敵な飾りが入っています。 8つのポイントでもらった腕輪飾りと、うちわもおみやげです。 長谷のお母さん達は、お金をかけなくても子どもの心をつかむ物を作るのが、本当に上手。 おみやげにうっとりの子ども達でした。
天気予報が外れ、心配された夕立も落雷もなく、無事に夏祭りが終わりました。 だんだん日も暮れてきて、夕暮れの風になり、みんなおみやげを大事に大事におうちに持って帰りました。 思い出に残る夏の一日。 また2学期、元気にお会いしましょう!
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