H21.6 かがやき+1
2009年6月27日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『自然のぬくもり』

です。

 長谷幼稚園には、子どもたちに、自然の物の中で育ってほしいという思いがあり、子どもたちが使う椅子や机、園庭の遊具、下駄箱、園舎の廊下、テラスが、木でできています。これらは、幼稚園の思いに賛同してくださった、保護者のお父さん方の会、“おやじの会”の皆さんが、一つ一つ作ってくださったものです。木は、1本1本、色や年輪、節が違っていて、自然物ならではのぬくもりがあります。  机は、主にお弁当を食べる時間に使いますが、皆で机を囲んで食事ができるように、大きなものになっています。お弁当の準備や片付けの時には、子どもたちが「つくえはこぶよー!」と声を掛け合って集まり、「わっしょい、わっしょい」と、まるで御神輿のように運んでいます。  椅子も、数人で座れるような、ベンチタイプの椅子になっています。帰りの時間や、皆で何かを相談する時には、円く並べ、お弁当の時と同じように、互いに顔を見合いながら、そして、ベンチタイプなので、隣りの子と肌と肌をくっつけて座っています。 毎日、互いに顔を見合い、肌も寄せ合いながら、皆で同じ時間を過ごすというのは、子どもたちの、自然と互いを感じあう姿につながっていて、いいなと思います。 H21.6PLUS1-7.jpg H21.6PLUS1-9.jpg 遊具、下駄箱は、おやじの会の皆さんが、子どもの身長や動きに合った大きさ、形で、子どもたちが喜びそうなデザインのものにしよう、と、一から設計して作って下さり、子どもたちにとって、とても親しみのあるものになっています。木でできている遊具は、湿気に弱いという点があるのですが、おやじの会の方や保育者が点検し、修理しながら使い、必要があれば、解体もしています。 H21.6PLUS1-1.jpg H21.6PLUS1-2.jpg H21.6PLUS1-10.jpg H21.6PLUS1-8.jpg H21.6PLUS1-4.jpg H21.6PLUS1-3.jpg H21.6PLUS1-6.jpg 廊下やテラスも、子どもたちにとって、毎日過ごす場になっていて、子どもたちの生活が落ち着いた2学期以降は、テラスでお弁当を食べたりもしています。 H21.6PLUS1-5.jpg 最近では、数十年使われていなかった井戸を復活させ、子どもが、遊びの中で井戸水を汲んで使えるような工事をし、泥遊びの後、太陽熱で温めた温水で体を洗ったりできるような装置も完成しました(これらは、専門の方にお願いし、おやじの会の方のアイディアも取り入れて計画しました)。 090623-01.JPG 090623-02.JPG 子どもたちが、自然のぬくもりの中で育っていくことは、自然に対する親しみにつながり、それが、ゆくゆくは、自然を大切にしようという思いにもつながっていくといいなと願っています。