かがやき+1 令和2年2月
2020年2月19日

 

『感じつながる子どもたちの世界』 



暖冬と言われる今年の冬、穏やかな冬晴れが続くなかで、寒い日には、子どもたちは肌に触れる冷たい風に頬や鼻を赤らめて元気いっぱい過ごしています。

ある日、「からあげやまをつくろう」とシャベルを持って砂山に集まってきた子どもたち。からあげ山に続いてカレー山、かつ山...と大小それぞれの砂山ができていきました。しかし、次の日行ってみると、からあげ山は影も形もなく、「もぐま(子どもたちの考えたもぐらのような動物です)がたべちゃったんだ」と仲間の間でファンタジーの世界が広がりました。そして、食いしん坊のもぐまのために食べられる美味しい山を作っているとある子が、「もぐまがいどうできるようにやまにはしをかけよう」と思いつきました。そのような仲間の思いつきに、「いいね!」と気持ちを向けた子どもたち。さっそく自分の背丈よりも大きい木の板を運び橋をかけ、"もぐま"の世界で遊んでいました。
ちなみに、子どもたちが橋を作るきっかけとなったのは、お父さんたちが新たに園庭に作ってくださっている遊具でした。「じぶんたちもあそぶところをつくりたい!」と思ったみんなのパワーが集まって、みるみるうちに広がっていった子どもたちならではのもぐまの世界。日々気持ちが続いて遊んでいく子どもたちの姿がとってもいいなと思います。

このように、長谷幼稚園では子どもたちが砂やえのぐ、空き箱など様々な素材に触れるなかで、気持ちを向けてじっくり過ごしていく姿、また誰かの思いついたことが、仲間の中で響き合い伝わり合って、仲間とともにイメージの世界を楽しんでいく姿があります。その日に経験した出来事や周りのことなど、色々なことを感じて、子どもたちが明日の生活へと繋げ過ごしていく日々があるといいなと思っています。