かがやき+1 令和元年 10月
2019年10月1日

『"とりのす"にようこそ!』



実りの秋がやってきました!子どもたちは、幼稚園に溢れている自然の中から様々なものをみつけてあそんでいます。

R1.10②.jpegある日、幼稚園の畑でなが~い蔓を発見した子どもたち。「きっとおいもだよ!」と、力いっぱい引っ張り始め、とうとう抜けると大喜び!この蔓は雑草のため、本物のおいもは出てこないのですが、子どもたちは「おいもがとれたー!」とファンタジーの世界に入り込んで、嬉しそうにしていました。たくさん蔓を集めていると、ある子がいいことを思いつきました。

「これで"とりのす"をつくろう!」

R1.10③.jpeg「これをどこにおこうか?」相談していたその時です。ニワトリに変身した子が「わたしをいれてー!」と飛んできました。さっそく入ってもらおう!と思ったのですが...本物の鳥を想定して作り始めたため、入れません。そこで...

「もっとおおきな"とりのす"もつくろう!」と考えました。

R1.10④.jpeg蔓で作った"とりのす"を木に乗せて、その近くにもう一つの大きな"とりのす"も作ることにしました。さっそく材料集めです!植木屋さんが置いていってくれた切り株や枝、畑で抜いた雑草、百日紅の木の皮や花など、あちこちから自然のものを集めてきました。

面白い形の切り株や枝は土に埋めて立たせ入り口やいすに!

雑草は紐でぶらさげてカーテンに!

木の皮は布で作った屋根につけて「これはとりなんだよ!」と、屋根に鳥がとまっている様子をイメージして作っていました。

R1.10⑤.jpegまた次の日のこと、ある子が面白いものをみつけてきました。それは中が空洞になっている切り株でした。「これで、"てをあらうところ"をつくろうよ!」

そこからはもう水を流すのに夢中な子どもたち!その様子を見て、「やってみたい!」といろいろな子がやってきました。そして、今度はこの場所に水の"すらいだー"をつくろうと思いついたのです。切り株の先にいくつもの竹を並べ、長く流れていくように子ども同士考え、竹の端まで水が流れた時には周りから「わあ~!」と歓声が上がり、嬉しさや満足感を共有していました。

こんな風に、自然の中でみつかる何気ないものも、子どもたちの面白い発想で日々様々なものに変わっていきます。子どもたちの中に生まれた、作ってあそんで楽しい!という思いが次はこんなことをやってみたい!とまだ見ぬ新しい楽しさにつながっていく様子に、私たち保育者も、今度はどんなことをおもいついたのかな?と毎日わくわくした気持ちで過ごしています。今度はここでキャンプがしたいようです。楽しみですね!