「おおきくなーれ、やさいたち」
幼稚園の中にある小さな畑では、今 キュウリ、トマト、ピーマン、パプリカなどの夏野菜を育てています。5月の半ば頃に、野菜の苗を植えました。初めて苗を植える子たちは、「あしたできるかなー?」「はやくたべたーい!」ともうわくわくと待っています。きいろのこ(年長児)たちが水を持ってきて、「おおきくなーれ!」「おみずだよー」と苗に水をあげていました。これからだんだん育っていく夏野菜を心待ちにしている子どもたちです。
次の日、「ぱふりかさんのどかわいてないかなー」と言っていたあかのこ(年少児)がいました。畑に行ってみると、土が乾いていて、「のどがかわいてるみたい!」と嬉しそうにじょうろにたっぷりと水を入れ、苗にかけてあげていました。
ある日は、畑に見に行くと「おみずほしいよー」と野菜の方から声がしました。見ると、大きくなってきた野菜の後ろに隠れて、野菜になっている子どもの姿がありました。また、葉っぱの上から水をいっぱいあげていた子に、「したにやさしくかけてあげるといいみたい」と声をかけるきいろのこもいました。
毎日見に来て水をあげている子、ちょっと見に来てみたら花が咲き始めたのを見つけた子。こうして子どもたちに大事に育てられながら、夏野菜はだんだん大きくなっていきました。
そんな中、目をキラキラさせて何かを伝えたくて仕方ない様子のきいろの子。「ぴ、ぴーまんできてるー!」と感動していました!だんだんと実がついてきたのです。「とまとができてるよー」「ぱぷりかも!ぱぷりかも!」見てみると、小さいトマトや、1センチメートルくらいに膨らんだパプリカが!子どもたちの大発見です!顔いっぱいの笑顔がキラキラとまぶしい!
大きくなって食べごろの野菜は子どもたちと収穫します。今回はピーマン!大きくなったピーマンは子どもの手よりも大きくて、「おっきーい」と目をキラキラさせていました。そのピーマンはお弁当の時にみんなで分けて食べました。自分たちで育てた野菜、にこにこ笑顔で「おいしーい!」ととっても嬉しそう。食べようか悩んでいた子も、美味しそうに食べているのを見て、食べてみようかなとひとくちパクッ!「おいしい!」とおかわりもしていました。自分たちで育てた野菜は特別な味がするのでしょうか。幼稚園の小さな畑では、子どもたちがわくわくするような大きな成長や発見があるようです。きっとこれからも見守っていく子どもたち。幼稚園に来たときはぜひ一緒に見守って下さいね。