かがやき+1 平成28年 6月
2016年6月14日

『雨の日も楽しい!』



 梅雨に差し掛かり、雨が降る日も多くなりました。雨が降った日、子どもたちは、部屋の中で空き箱やダンボールなどで思うものをつくったり、からだで何かになりきったりと、イメージを膨らませながら遊んでいます。雨が降ってみんなが部屋の中にいるからこそ、じっくりと考え、仲間とも気持ちを合わせて作っている姿もあります。

 朝から雨が降っていた時、雨空ならではの遊びが広がっていました。

  園庭に降りしきる雨を見て、「なんだか、海の水の中にいるみたいだね。」と一言。その言葉からサメやくじら、カニなど海の仲間たちにからだでなりきり始めました。すると、大きな段ボールを使ってサメをつくり、つくっている間に「おなかの中にはいれるよ!」と口から入ってしっぽの方から出られる"サメの迷路"になっていました。別のクラスでも海をイメージして作ったりなりきったりしていて、他のクラスの仲間も交じって遊んでいました。

 その後、お弁当を食べながら「もっと長くしたら、迷路を通って色んな所に行けるようになるかも!」と話して、お弁当を食べてからまた段ボールを繋げていました。

 このように、子どもたちが思った事をじっくりと考えて、作っていく時間を大切にしたいと思っています。じっくりと作った分、作ったものに対する気持ちも大きくなり、「もっとこうしたい」「明日も作りたい」といった思いも出てきます。

 また、各クラスに、部屋の中でも絵の具をめいっぱいぬたくれるように新聞を貼ったテーブルがあります。そこでも雨ならではの遊びがひろがっていました。
「すてきな雨をいっぱい降らせているの。」と言いながら、太く大きく、「雨」をイメージしながらぬたくります。青、茶色、黄色...と、「ざーざー」という音と共に色が重なっていく絵の具。たくさんぬたくった新聞紙を見た子どもたちは、「見て!虹だよー!」「もっと虹を架けようよ!」「ほかの部屋にも、虹をぬろうよ!」「本当に虹がでてきちゃうかもね!」と、他のクラスでも"虹"をイメージして絵の具をぬたくっていました。

 晴れの日も雨の日も、どんな時でもどんなことでも楽しい遊びにしちゃう!そんな子どもたちのパワーが、長谷幼稚園にはあふれています。子どもたちがその時その時に遊びたいこと、思いついたことを、保育者も一緒に考えながら過ごしています。一人ひとりのペースを大切に、幼稚園のいろんな所で楽しい世界が拡がっていくといいなと思います。