かがやき+1 平成25年12月
2013年12月19日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『やわらかな気持ち、世界』

です。

長谷幼稚園では、一年を通して、赤の子(3歳児)、青の子(4歳児)、黄色の子(5歳児)が混ざって生活をする異年齢のクラスを基本haseとしながら、今年度は11月の中旬から12月の2学期末まで、同年齢のクラスで過ごしています。同年齢ならではの、楽しさやその表現、仲間との様々な関わりが生まれていくといいなと願い、この時期に同年齢のクラスで生活しています。その中で、子どもたちから生まれていった世界や、仲間との姿の一部をお伝えします。  赤の子がイメージになりきって遊ぶ姿は、とても可愛いです。体を丸めて卵になり、コンコンと叩いてもらうと、恐竜やライオンに変身して生まれてきたり、赤の子みんなでくっついて長い「どんぐりのでんしゃ」になったり。体も使って、全身でイメージを表しながら、楽しさを感じ合っていました。  青の子の間では、羽が生えている「どんぐりころちゃん」のイメージが広がっていく姿がありました。「羽はおなか〜♪背中は青空〜♪」と、歌を考えたり、園庭で砂と水を使って、部屋では段ボールなどを使って、「ころちゃんの温泉」もつくったり。その世界に入り込んで遊び、子どもたちの間で楽しさが伝わっていく姿がありました。  黄色の子は、色々な子の思いやアイディアが合わさって、「どんぐりげきじょう」というお話の世界が生まれていきました。お話に出てくる「ぎんがけい」のイメージで、仲間と一緒にえのぐで大きな段ボールに描いたり、「どんぐりまつり」のお話では、複数の子たちで一緒に、1つの大きなドングリを体で表したり。子ども同士で考え、思いを表していきました。  それぞれの年齢で広がった楽しさの中に、どんぐりのイメージがあり、他年齢の仲間とも、お互いの世界を感じ合っていました。  同年齢のクラスというまた新たな関わりにおいても、周りの子たちと、楽しさを心と体で感じ合っていたのは、それ以前からの生活がつながっているからだと感じます。私達保育者は、長谷幼稚園の生活で、子どもたちから様々なイメージや表現が生まれていくことを大切にし、それを、色々な仲間と身近に感じ合って過ごせるといいなという願いを持って生活しています。その様な生活で育っていく、「楽しいね」「一緒にやりたい」と仲間と受け容れあい、つながっていく柔らかな気持ち。  同年齢の生活でも見られていた、そうした柔らかな気持ちや世界を、これから過ごしていく日々の中でも、大切にしていきたいです。 H251219.jpg