この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
「長谷幼稚園の子たちは、保育者にくっついて遊ばないんですね。」
「幼稚園って、もっと保育者と一緒に遊んでいる子が多いと思ってました。」
先日、入園前のお子さんと遊びにいらした保護者の方が、子どもたちの様子を見て驚いていました。この日は、段ボール箱で船を作って遊んでいる子たちがいたり、星空を作っている子たちがいたり、虫取りアミと虫を作って遊んでいる子たちがいたり、とアイディアいっぱいで過ごしていました。
とは言っても、4月からこのような姿だったわけではありません。新しいクラスや保護者の方と離れることに、ドキドキ不安を抱いていたりしましたが、保育者と一緒に過ごしたり、好きな場所や好きなものを見つけたりして、少しずつ笑顔が増え、リラックスして幼稚園を楽しいと思えるようになってきたのです。そして、安心の中で、それぞれに、自分がしたいことや一緒に遊びたい友だちを見つけ始めていました。
「いいことおもいついた!」と、ひらめいたことを伝えると「それ、いいね!」と、認めてくれる友だちがいて、「なにしてるのー」と、興味を示す仲間がいて、一緒に遊ぶともっと楽しさが膨らんで… という子どもたちのつながりが、うまれています。9月の子どもたちの様子を見ていると、たくさんのつながりが見られ、遊びが広がっているのを感じます。
「きょうは、これやりたい!」「こんなことしたい!」という思いで過ごし、「やってたのしかった!」「できた!」という満足した気持ちになれる、充実した生活を共につくっていきたいと思っています。
長谷幼稚園は、自分のしたいことを、おもいきり、とことん遊ぶところ。
私たち保育者は、そうありたいと願い、子どもたちの遊んでいる姿から、そう感じています。
まだ、二学期も始まったばかりです。一人ひとりの姿を見つめ、言葉だけでない、表情・行動からも子どもたちの思いを感じ、寄り添って過ごしていきたいです。