この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
長谷幼稚園は今年で60周年を迎えました。60周年をお祝いしようと11月にパーティーも行われました。その中で発表されたのが”銀河系はせっこ星雲”という歌です。卒園生のお母さまである石橋由紀子さんが60周年を記念してつくってくださったのです。まずはその歌を紹介したいと思います。
銀河系はせっこ星雲(長谷幼稚園60才おめでとうソング)
海からの風が吹いてる 山の緑がまぶしい
どこまでも青く深い空 ここは宇宙のまん中
★銀河系はせっこ星雲 この世にたったひとつのいのちが輝くところ ここは銀河系はせっこ星雲
いまここで生きていること それはなんてふしぎなこと
いまここでみんなが出会うこと それはなんてすてきな奇跡
★くりかえし
メロディまでお伝えできないのが残念ですが、とてもさわやかですてきな歌です。あっという間に子どもたちも大好きな歌になりました。この歌が大好きになったことから、黄色の子(5歳児)のなかでは、宇宙のイメージが大きく広がっていきました。その楽しさが大きくなり、”あかのこあおのこみんなでほしを1000こあつめて、ぎんがけいのまんなかのうちゅうのまんなかにまちあわせしたい”と黄色の子からあかのこ(3歳児)あおのこ(4歳児)にも伝わっていきました。
銀河系はせっこ星雲の歌が大好きになっていたこともあり、あかのこ、あおのこもすっとそのファンタジーの世界に入っていきました。あかあおのこもそれぞれに楽しんでいた世界もありました。あかのこはうみのせかいです。そのうみからそらとぶばすに乗って海でほしをあつめて待ち合わせ場所へ行くイメージが広がりました。あおのこはくもともりの世界です。最後にはくもともりがくっついた”くもり”の子どもたちであつまり、星に変身してあおのこのあおいほしを探して待ち合わせ場所へいくイメージが広がりました。
一つの銀河系はせっこ星雲という歌からこんなにも子どもたちのイメージが広がり、つながっていったのです。歌の力ってすごいなと思います。”うみ”と”くも”と”もり”と”うちゅう”と、ひとつひとつの言葉をイメージするとこの地球、宇宙全体のイメージがふっとうかんできます。遊びから子どもたちが広がった世界が歌詞そのものにも思えてきます。子どもたちがつくったこの世界が”銀河系はせっこ星雲”なのだなと思いました。