かがやき+1 平成24年4月
2012年4月25日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『新しい1年のはじまり』

です。

満開の桜と共に、長谷幼稚園の新しい1年が始まりました。4月は、どの子にとっても、新しい生活に、ワクワク、ドキドキする1ヶ月です。 特に、初めておうちの人と離れて過ごす、新入園の子どもたちの中には、不安から、涙が出てしまう子もいます。ある時、「おかあさんに あいたいのー!」と涙しているあかの子(3歳児)がいました。すると、「あ!ないてるこがいる!」と、駆け寄る子どもたちの姿がありました。ある子は、園庭に散る桜の花びらをつかまえて、ある子は、葉っぱを見つけてきて、ある子は、葉っぱのたくさんついた枝を見つけてきて、泣いているその子に「はい!あげる!」と差し出します。またある子は、「おかあさん、すぐにおむかえにくるから だいじょうぶだよ!」と、励まします。一瞬、フッと涙が止まって、それでもまたすぐ涙が出てしまいましたが、その子のポケットの中には、仲間たちからのプレゼントがたくさん入っていました。 名前は知らなくても、泣いている友だちを見て、何かをしてあげたい、という気持ちが自然に生まれてくる子どもたち、素敵だなぁと思います。泣いていた子も、今回は、不安な気持ちでいっぱいだったけれど、これからの日々の中で、こういった周りの人たちからの温かい気持ちや、新しい発見にワクワクする気持ちを少しずつ感じ、幼稚園で楽しい気持ちをたくさん味わっていってほしいなぁと願っています。           H24.04PLUS1.jpg