この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。
今回は
です。
長谷幼稚園には、ここ数年、JICA(国際協力機構)を通じて、幼児教育や日本語教育に携わる、南米の日系の方が研修生としてみえ、子どもたちと共に過ごしています。今年度も、1月からの1ヶ月ちょっとの期間、6名の方が長谷幼稚園で子どもたちと過ごしました。
それぞれの方が幼稚園にいる期間は、2、3週間でしたが、とても密度の濃い、楽しい毎日となりました。
「ボンヂーア!」「ブエノスディアス!」など、子どもたちは、初めて耳にする言葉に、興味津々!
「いま、日本は昼間だけど、ブラジルは夜なんだよ」
と、教えてもらうと、
「じゃあ、ぼくが寝る時間になったら、ブラジルの人は起きるってことかぁ!」
と、いまは寝ているだろうブラジルの人たちに思いを馳せ、
「パラグアイには、山も、海もないの。その代わり、大きな川があって、大きな橋もかかっているの!」
と聞くと、山や海がとても身近な長谷の子たちはびっくり!その日の午後には、
「みてみて、パラグアイ描いたー!」
と、絵の具で大きな川、大きな橋、その橋を通る車を描く子の姿もありました。
南米の子どもたちが好きな歌や遊びやお話も、いくつも教えてもらいました。
ブラジルに昔から伝わるという、サッシペレレという、いたずら好きな妖精の話を聞くと、次の日には、研修員の方が作ってきてくださった、サッシペレレのかぶっている赤い帽子を身に着け、サッシペレレに変身している子が、園庭に何人も現れました。
他にも、一緒にサンバを踊ったり、歌にあわせてゲームをしたり、毎日毎日、思い切り遊びました。
研修員の方は、長谷幼稚園での生活を通して、子どもたちがつくり出す遊びや、子どもたちが自分たちで生活していく力を目の当たりにし、発見がたくさんあったとおっしゃっていました。
長谷幼稚園の子どもたちも、南米の方たちと過ごす中で、たくさんの、楽しい!という気持ちを味わいました。子どもたちには、これからも、保護者の方、園の保育者だけでなく、こうした様々な人たちと関わり、愛情を受けて育っていってほしいなと思います。
南米から来てくださった6人へ・・・「Obrigada!」「Gracias!」(ありがとう!)