かがやき+1 平成20年1月
2008年2月1日

この「かがやき+1」では、子どもたちの姿を通して、保育者が、保育の中で感じたこと、考えていること、大切にしていることをお伝えしていきます。 今回は   

『わきあがる気持ち』

です。

いよいよ三学期がスタートしました。 二学期後半の同年齢の生活を通して、それぞれに自分の思いを出し、みんなでアイディアやイメージを拡げ、表現することを楽しんでいた子どもたち。その中で、自分たちで考え、遊び、過ごすことに自信をつけてきたことを感じています。 三学期に入り、クラスごとの異年齢の生活に戻ってからも、クラス・年齢に関わらず、いろいろな子が混ざり合って、様々な遊びが拡がっています。 ある部屋では、長い板状になっているダンボールを見て、「なんだか橋みたい!」という一人の子のイメージから、「じゃあ、いろんな国につながるってことにしよう!」「橋の上にはたくさん動物が住んでいるってことは?」「子どもが落ちないように手すりをつけなくちゃね。」と、いろいろな子のアイディアが出てきました。すると一日では時間が足りず、翌日はさらにいろいろな子が加わりながら、「橋の下には海があって、こんな船が浮かんでいるよ。」「こっちにもつ なげようよ!」と、また違うイメージが飛び出したり、違うところでダンボールをつなげて電車をつくっていた子が「この電車でその橋をわたりにいくよ!」と言って、イメージが合わさったり、みんなの楽しい気持ちがどんどん膨らんでいきました。 また、ある部屋では、「街」というイメージが膨らみ、大きなダンボールの上で「こっちに海があるよ。」「海の見えるレストランつくろう!」「線路もあるよ!」と、次々とたくさんのアイディアが出て、いつのまにか部屋は街でいっぱいになりました。つくっていくうちに、線路がマス代わりになってすごろく遊びにも発展し、サイコロやコマをつくる子もいて、必要と思ったもの、やってみたいと思ったものを、自分たちでつくっていく子どもたちの姿がありました。 園庭では、もちになった子を、うすになった子がつかまえてもちつきをする、という『もちつきゲーム』を考えた子どもたちの姿もありました。子どもたちは、1月に行われる幼稚園でのもちつきをとても楽しみにしていたようで、このゲームはたちまちたくさんの子どもたちに広まり、みんなで楽しめるゲームとなりました。 他にも、おみせやさんがあったり、かいぞく船があったり、子どもたちは自分が、やりたい!と思ったものを、どんどん形にしていきます。生活する中での、少しずつの自信や様々な経験の積み重ねが、今の「やりたい」気持ちにつながっているのではないかと感じています。そして、たくさんの子がつながり合い、お互いを認め合っていく中で、新たな楽しさが拡がっていく姿は、とてもいいなと思っています。 三学期、このような子どもたちの姿を大切にして、みんなで一緒に考え、思いを出し合いながら、生活をつくっていきたいと思っています。 H20-1PLUS1012.jpg