臼は中に水を入れ、中だけでなく外側もタワシでゴシゴシ洗います。 冷たい水なんて気にしません。 腕まくりして丹念に洗っていました。
臼と杵を洗い終えたら、もう一度臼にバケツできれいな水を入れて、準備完了。 水を入れておくと木が膨らんで、臼の割れ目も塞がります。
青の子(年中)...風ぐみ前の園庭でおはようをしたあと、花壇とプランターにチューリップの球根を植えました。 花壇の土が固くなっていたので、まずはシャベルで土を掘り起こしてやわらかくします。
先生が「球根から少し出ている芽を上にして、土に埋めてね。 芽を下にして埋めると、下にどんどん伸びて、いつまでたっても芽が土の上に出てこないよ」と教えてくれました。 先生から球根を受け取ると、いとおしそうに手にのせて眺めていました。 「ねぎぼうずみたい」「たまねぎみたい」「にんにくみたい」という声もあがっていました。
土に掘った穴に球根を置き、上から土の'やわらかお布団'をかけてあげました。 どんな色の花が咲くかは、春になってのお楽しみ。 これから毎日水をあげて、みんなで育てようね。
桃・赤の子(3歳児・年少)...さて、黄色の子が餅つきの準備をしたり、青の子が球根を植えたりしている間、桃・赤の子たちは電車のように列になり、園庭のあちこちを探検してまわっていました。 先生に続いてゾロゾロと、桃・赤電車がゆっくりと動きます。 花壇の前では、土をやわらかくしている青の子たちを「何しているのかな」と覘いていました。 臼を洗う黄色の子の様子は、月ぐみ前の廊下に座って見ました
そのあと、幼稚園で飼っているウコッケイの'コッコ'の小屋を見に行きました。 なんと2匹いたコッコのうち、白いコッコが冬休み中に死んでしまい、小屋の中には黒いコッコだけが残っていました。 なんだか淋しくなっちゃったね。
2学期終わりの頃に場所を移動した遊具'たいこばし'の所にも行きました。 2学期はまだここで遊ぶことはできませんでしたが、「3学期からは遊べるよ」と先生が教えてくれました。 先生のお話を真剣に聞く、桃・赤の子の目が印象的でした。
園庭では、餅をつく練習が始まりました。 先日黄色の子が洗った臼の中に新しい白い雑巾を入れ、それをお餅に見立てて、杵でつく練習です。 初めて餅をつく今年度入園した子たちは、神妙な面持ちで杵を握っていました。
長蛇の列。
今日は特別に黄色の子だけ白い数珠を受け取り、手を合わせました。 いつものようにののさまにおはようをして、新年ということで「明けましておめでとうございます」のあいさつもしました。 そのあと、先生が「帰ってこないカラス」というお話(仏教童話)をしてくれました。
大笑いの男の子たち。一体何の話をしているのかな。
お米屋さんは長谷観音前交差点を渡ってすぐの所にあります。 一番の難所は交差点で信号が青になるのを待つ所。 大変狭いので30人を越える黄色の子でギュウギュウです。
「もち米くださーい」。 あらかじめお米屋さんが1キロずつの袋に分けておいてくれたものを、リュックに入れてもらいます。
幼稚園に帰ると、桃・赤・青の子たちが粘土や絵の具、のこぎりといった遊びをしていました。
丸太切り競争? いえいえ、競争していません。
鉄棒前では女の子たちが同じ色の絵の具を塗りたくっていました。 なんだか楽しそう。
「この手すごいでしょ」
先生が粘土を出したとたん、いっせいに手が伸びました。 「わ、やわらかーい」「きもちいいよ」
「なにつくってるの?」「ちいさいおさら」
「この道つなげよう」「通ってくださーい」 作ってはこわし、またこねて違うものを作ったり、お友達と世界を広げたり、みんなで楽しむ粘土遊びでした。
室内では、絵の具で絵を描いているクラスもありました。 大きな厚手の画用紙に、太い筆、たっぷりの絵の具で描くので、はせっこの描く絵はみんなのびのびしています。 もちろん、題材は自分で決めて、描きたいものを描いています。
大地とお花と空のようですね、描き終えてじっと見つめています。
「うみ!」 今までで一番時間をかけてじっくり描いた力作です。
「ポイント描いたよ」・・・ほんとうだ、線路のポイントが描けている!
いろいろな色を描いたり、紙の上で重ねて新しい色を作ったり、みんな大好きな絵の具の時間でした。
さあ、登りは急だ、どんどん行こう! 空気がひんやりして来ました。 眼下には、のの様のおうちの屋根や、海が見えました。
山の上に到着です。 いつものように、先生とお約束をしました。 「山で遊ぶけど、帰るよーと言ったら集まってね。一人で遠くに行くのはなし、降りていってしまうのもなし。 木の枝は長いのをもって遊ぶと危ないのは知ってるよね。」 お約束をしっかりしたら、さあ、遊ぼう。 さっそく、かくれんぼが始まりました。 「かくれんぼ入れて」 山でのかくれんぼで、隠れる場所は、木の陰、草むら・・・「もう、いいよー」
倒れていた木によじ登る子ども達。 「おさるごっこしてるのー」 まさに!
たっぷり遊んでから、山をくだります。
急な下り道は、おしりで滑るんだよね。 みんなで一列になって、ズリズリ滑ります。 当然おしりは真っ黒。 「おかあさん、洗濯よろしくね」・・・なんて事は全く頭にありません。
落ち葉でふかふかの斜面を滑ります。 「きゃはは、たのし〜〜〜!」「わ〜〜、すべる〜、早く行ってくれ〜」 あちこちで笑い声があがっています。
どんどん滑っていたら、あれれ、足の間に落ち葉がたまってストップしてしまいました。 山を降りきった子ども達は、みんな清々しいすっきりした顔をしていました。 楽しかったね。
いよいよ、クラス毎と小学生チームの5箇所で餅つきの始まりです。 一臼目は、お父さんたちがついてくれました。 お母さんの手返しとも息がぴったりです。
お相撲さんも行司もつく!
「よいしょー」の声援を送る子どもたち。
まずは一口ずつ、つきたてのお餅を食べました。
「ふわふわ」
二臼目は子どもたちもつきました。
そしてお母さんたちで、「大根おろし」「納豆」「あんこ」「きなこ」「しょうゆ」のからみもちにしました。 「大根おろし」は幼稚園で獲れた大根で小学生チームが作ったものです。 これらのからみもちは、のちほどけんちん汁と一緒にいただきます。
三臼目は、クラスによって味が違う変わり餅です。 毎年お母さんたちがアイデアを出し合って、どんなものを作るか決めます。 今年の花ぐみは「お母さんお手製りんご煮+レーズン」です。 甘酸っぱい味がデザート感覚のお餅でした。
鳥ぐみは「青のり+桜えび」です。 さらに仕上げに塩を加えて、ちょうどいい味になりました。
風ぐみは「うめこぶ茶+おかか+のり+しょうゆ」です。 当初は「うめこぶ茶」だけの予定だったのですが、事前に試作に試作を重ね、最終的にこの組み合わせになったようです。
月ぐみは「よもぎ+きなこ」です。 最初よもぎだけで作ったのですが、「ちょっと味が足りない」「からみもちで使ったきなこが余っているらしい」と、きなこをまぶすことに急遽決定!
変わり餅はその場で食べました。 各クラスを回っていろいろ食べる比べるのも楽しい。 どのクラスの変わり餅も大好評。 あっという間に全部なくなってしまい、全部のクラスを食べ回れなくて残念がる人もいました。
使い終わった杵と臼はお母さんたちが洗って片付けます。 小学生チームは自分たちで洗いました。
お父さんたちは、火元を守り、おいしいそうなけんちん汁も作ってくれました
園庭の思い思いの場所にシートを敷いて、先ほど作った「からみもち」とけんちん汁をみんなでいただきました。
「お父さんお母さん、おいしいお餅をありがとう」 そして、「ののさまさようなら」。 天気に恵まれて、楽しい一日となりました。
袋に入れて煮出した紅茶の釜からは、いい香りが漂ってきます。
黄色の子は、絞り模様を付けるため、前もって糸で好きな所を結んでおきました。 どんな模様になるかな。
そっと布を入れました。 「わ〜、沈んでいくー!」
次は赤の子。 20センチ四方の歯ブラシ入れになる予定。 先生にしっかり手を握られての投入です。
最後は青の子。 55センチ四方の布は、お弁当包みになります。 出来上がったら、お母さんに端を縫ってもらって、今まで袋に入れていたお弁当箱を、染めた布で包むようにします。
全員が入れたら、このまましばらくグツグツ煮るのです。 どんな色になるか楽しみだね・・・でも、子ども達は、すっかり忘れたかのように園庭を元気に駆け回っていました。
そろそろ煮るのは終わりです。 みんな釜の前に集まって、どんな色に染まっているか見てみます。 先生が染まった布を釜から上げて見せてくれました。
そして色を定着させるために、布は「まほうのくすり」(媒染液)にお弁当の間つけておきます。 この「まほうのくすり」は、「みょうばん」と「くぎす」(錆びた釘をお酢につけたもの)の2種類です。 「まほうのくすり」の種類によって、同じ玉ねぎや紅茶でも違った色に染まります。 どちらの「まほうのくすり」になるかはお楽しみです。
紅茶はなんだかいいにおい。
(左:紅茶+くぎす、真ん中:玉ねぎ+みょうばん、右:紅茶+みょうばん)
お弁当が終わって片付けが終わった子から、自分の染め物をよく洗って干しました。
素敵に染まりました。